人間とゴキブリの戦いに終止符を打つシリーズ最終作の感想

昨晩、念願の視聴を果たすことが出来ました!!!

それは、ゴキブリ映画「ミミック」シリーズの第3作目である「ミミック3」の視聴なんですヽ(≧▽≦)ノ

ゴキブリ映画ミミックの3作セット

ゴキブリ映画ミミックの3作セット

MIMICシリーズは、この第三作目で終了のようです。というか、3(スリー)の評価が散々だったようで、Amazonのレビュー星、書き込み、その他ブログでの評判など酷い内容で溢れかえっています(汗)。それら評価が影響しているのでは・・・。

あ、ウィキペディアを読んでいて気付いたんですが、3作ともにキャッチコピーが「遺伝子が泣き叫ぶ」なんだそうで、しかし3に至ってはもう遺伝子云々ではなく、ただの人殺しの化け物に成り果てている気もしないでもない。

個人的にも3はちょっと物足りない気がする。1作目、2作目と観ていないと内容が理解できない点もあるし。というか、ユダの血統って徐々に弱くなっているよね。せっかく人間に擬態する能力を得たのに、なぜか3で退化しちゃってるし・・・

殺人ゴキブリの進化を退化させた脅威の駄作!?

ゴキブリ映画MIMIC3(ミミック3)

ゴキブリ映画MIMIC3(ミミック3)

しかし、ダメダメな点ばかりで溢れかえった作品でもなく、個人的にはもっと踏み込んでも良かったかな、と思った箇所もありました。やはり、ミミックはゴキブリ映画なんですからね。もっとゴキブリにフォーカスして、人間と害虫の王様との関係性にスポットを当てればよかったのに。

正直、ユダの血統が1・2よりも弱くなった気がする。2では見事に人間に擬態していたのに、3では1のゴキブリ人間に退化してるし。

MIMIC3で印象に残ったポイント

  • シリーズファンの評価が散々の結果
  • 1・2と続く進化の流れを止めた
  • 主人公がストリックラー病を患う
  • 妹役のアレクシス・ジーナが可愛い

もし自分が監督だったら脚本・ストーリーをこんな風に書き上げて撮ってみたいなぁと妄想をツラツラと綴ってみた。

ミミック2では、実は絶命したと思われた擬態ゴキブリ(”ユダの血統”)が蘇り、少年を殺害(捕食)し、女性教師を手に入れ、遂に人間との繁殖に成功。そして生み出された子孫は地球上の全人類を駆逐するモンスターだった・・・。

繁殖を重ね群れを築き上げた”ユダの血統”は、大群で町を襲い始める。しかも、姿形は人間そっくりなのだ。まるでゴキブリ版の寄生獣のようである。そして、ユダの血統と人類の愛の子で町が町が埋め尽くされる。

そこへ、新たな動物学者・科学者達がチームを組んで立ち向かう。なんと、新たな対・ユダの血統の遺伝子を人間に対して注入するのだ。その遺伝子とは、ゴキブリの天敵アシダカグモ。まるでテラフォーマーズのパクリである。

捕食対象だと思って襲った人間が、実はアシダカグモ人間だったと気付いたユダの血統は必死で逃げまわるが時既に遅し・・・。追い詰められたユダの血統は次第に昆虫のゴキブリへと退化していく。人類とゴキブリとの戦いは終焉を迎える・・・。

いや、ちょっと違うかな・・・。かなり脱線し過ぎているかもしれない。ではこんな流れならどうだろうか・・・。

ストリックラー病(ゴキブリ病)を患い、無菌室の部屋から一歩も外へ出ることが出来ない主人公。しかし実は、体内で免疫細胞が成長し、対”ユダの血統”人間と進化する途中なのであった。

そのことに気付いた”ユダの血統”は、主人公を倒すべく策を練る。その犠牲者となったのが妹のアレクシス・ジーナだった・・・。ユダの血統に誘拐された妹は、ユダの子を身ごもっていた・・・。そして悲しき兄妹の戦いが幕を開ける・・・。

うん、やっぱり無理です(笑)。映画は作るものじゃなくて観るものです(笑)。

人類とゴキブリの戦いに終止符を打つ!

ミミック3のワンシーン

ミミック3のワンシーン

もっとゴキブリに焦点を当てて物語を構成して欲しかった、という想いもありますが、それでも観て損はしなかったというのが個人的な意見。ただ、ネット上では大半が「金返せ、いや、金はいいから時間を返せ」レベルの評価。まぁ散々な評判ということで(笑)。

ストリックラー病に関する新聞記事

ストリックラー病に関する新聞記事

ミミック第一作目の衝撃は凄かったもんです。だって、ゴキブリ病って(笑)超怖い((;゚Д゚))・・・。また実際に起きそうな想像もしやすくて現実味があってね、ミミックは名作のレベルといってもいいのでは。

ストリックラー病に関する新聞記事

ストリックラー病に関する新聞記事

またその病気に対する人間側の対抗策も良かった。遺伝子を改良したゴキブリなんて、実際に出来そうな想像もいいね。空想と現実の微妙な距離感がよかった。

ストリックラー病を患う主人公

ストリックラー病を患う主人公

そんなゴキブリ病(ストリックラー病)に感染!?した後遺症で、無菌室の部屋から外に出られない男性が主人公。趣味は、部屋から野外の様子を写真撮影すること。

行方不明になった少年の張り紙

行方不明になった少年の張り紙

ミミックシリーズお決まり!?の行方不明になった子どもの捜索・情報提供を呼びかける貼り紙。最初の犠牲者は弱い立場のものが多いのは人間界も一緒ですよね。

主人公と妹のワンシーン

主人公と妹のワンシーン

地下の排水溝にカメラのレンズを向ける主人公と、その妹のシーン。何を見付けたのか、カメラは何を捉えているのか・・・。

妹役:笑顔のアレクシス・ジーナ

妹役:笑顔のアレクシス・ジーナ

ハリウッド女優のアレクシスジーナが妹役を演じる。無邪気な笑顔だが、ドラッグに染まるジャンキーな役でもある。そんな役を見事にこなす可愛らしい女の娘。

部屋に貼られた大量の現像写真

部屋に貼られた大量の現像写真

主人公が撮りためて現像した写真が、部屋の壁一面を覆い尽くす。しかし、部屋から出られない状態でしょうがないとも言える。

カメラで撮影した写真の一枚

カメラで撮影した写真の一枚

その中の一枚。どのような想いでシャッターをきっているのだろうか。

ユダの血統に関する資料と写真

ユダの血統に関する資料と写真

なんと、妹と野外で撮影した写真と、ユダの血統に関する資料で一致するシーン・・・。

カメラのシャッターを押す主人公

カメラのシャッターを押す主人公

一心不乱にカメラに没頭する主人公。

想いを寄せる女性とのツーショット

想いを寄せる女性とのツーショット

主人公が想いを寄せる女性とのツーショット。しかし、タバコ喫煙者である女性の匂いだけで喘息発作がでる悲しき関係なのだ。

ユダの血統の住処へと足を踏み入れる

ユダの血統の住処へと足を踏み入れる

何も知らない2人が、ユダの血統の住処に足を踏み入れる・・・。逃げてー!!!

家族の絆にヒビが入る

家族の絆にヒビが入る

味方だと思っていた警察官は、母親を狙うハイエナのような男であった・・・。

ユダの血統に襲われるシーン

ユダの血統に襲われるシーン

ついに、ユダの血統が襲いかかってきた・・・。もう逃げ場はどこにもない・・・。

驚愕し悶絶する主人公

驚愕し悶絶する主人公

驚愕と苦悶が入り混じった表情の主人公。

不気味なシルエットの敵が登場

不気味なシルエットの敵が登場

遂に、いよいよ決戦の時がやってきた。ミミックのファンならおなじみの不気味なシルエットが近づいてくる。

苦悶の表情で狂気を耐える

苦悶の表情で狂気を耐える

血だらけ、血まみれになりながら命乞いを求めるように必死に危険から逃れる主人公。

暗闇に浮かび上がるうつろな表情

暗闇に浮かび上がるうつろな表情

そして、うつろな表情で明かりに照らされる顔から生気が失われていく・・・。

手と手を握り合うシーン

手と手を握り合うシーン

手と手を取り合うように見えるシーンだが、実際はどうなのだろうか・・・。

さて、ゴキブリ映画のミミック、シリーズ最終作となるMIMIC3でしたが如何でしたでしょうか。正直、1,2,3と順番に観ないと理解できないという映画だと思います。

ゴキブリと人間との殺し合いという内容ですが、そのテーマの奥には、地球上の全ての生き物が持っている「生きる権利」が掲げられている気がしてなりません。

害虫ゴキブリからみると、人間のほうがよっぽど恐ろしいモンスターに見えているかもしれません。ふと、そんなことさえ考えさせられる映画ミミック、どうぞご覧ください。

Trailer Mimic 3: Sentinel -2003-