『ゴキブリホイホイ!
ゴキブリ捕獲器!
魚の缶詰に、
敗れたりー(怒)!』
太陽が沈み辺りが暗くなった頃、
左手に「サバの缶詰」、
右手に「ハエ叩き」を持ったオッサン(私です。)が雄叫びを上げた・・・。
その男(私です。)は、怒りと驚きのダブルショックで全身が小刻みに震えていた・・・。
この、体の奥底・芯から湧き出てくる鬱屈をどう昇華すればいいのか・・・うぅ(;>ω<)/。
写真は、その事件が発生した晩に家族全員で食べていた魚の缶詰です。
消費税などの税金が上がったお陰で、我が家では魚の缶詰がオカズになる日が増えました、ありがとうございますm(_ _)m。
で、久しぶりの家族団らん、いやね、もう数年ぶりといってもいいぐらいタイミングが合って勢揃いしたんですよね。
ま、こんな時は中華料理店とかに外食すればいいんだけれど、もう晩ご飯の準備もできちゃってたし。
とりあえずすぐ食える白ご飯のオカズってなことで常備しているサバの缶詰を開けたんです。
その数、4個。炊きたての白米(最近は金芽米が多いけど)にこの魚肉と出汁をぶっかけると超美味い(笑)。そんな感じで晩ご飯を食べてたんです。
『いやぁ、サバの缶詰ってたまに食べると美味いね!そうだ、さんまの缶詰もあったから取ってこようか!いいねいいね(笑)!』
いつもはひっそりとテレビ観ながらすませている晩飯が、大勢で食べると質素なオカズでも美味しく感じるんです。
しかし、そんな幸せな光景を、まるで狙っていたかのような不届き者がいました。そう、奴です・・・。
家族団らんで食事中の目の前に出現したゴキブリ!
おりゃあーヽ(#`Д´)ノ!
バチコーン(怒)!
『グヘェ!堪忍して!もう出てこないから(泣)!』
なんと、これだけ大勢の人間(8人だったかな)が揃っている場に、ノコノコとワモンゴキブリの成虫の野郎が出現しやがった(いい度胸してやがるぜ!)!
が、当然に現場は大混乱(笑)!1人だけ冷静だった自分だけが、
『待て待て!新聞紙で殺すな!もう読めなくなるよ!ハエ叩きだ!ハエ叩き取ってこい!ハエ叩きー!!!』
と指示を出す。しかし、内心は
『あぁカメラカメラ、まだバッテリーの充電終わってないからどうしよう、写真撮れないよ(汗)、クッソー、なんでこのタイミングで出てくるんだよ(怒)!』
騒ぎ喚く大人たち、その大人たちの興奮が乗り移ってキャッキャと騒ぐ子どもたち、そんな修羅場な状況でゴキブリの味方は自分だけという奴にとっては四面楚歌な状況(笑)
で、とりあえずハエ叩きを受け取った自分が、60%の力で網部分を振り下ろした!とおりゃーーーーー!!!!バチコーン!うひぃ~と観念したように大人しくなるゴキブリ・・・。
キャッキャとうるさかった子どもたちがシーン、と静まり返る・・・。この世はお前等が思っているほど甘くないんだぞ、と身を持って私が教えた瞬間でもありました。
そして、握り部分に収められているツマミでそっと持ち上げてゴミ袋に処分すると見せかけ(笑)、そっと静かなトイレに連れて行き、尋問を開始した。
『おうコラ!貴様、なに一家団らん、しかも食事中にノコノコと這い出て来やがって、人間を舐めてんのか(#´∀`).!?』
『グヘェ!堪忍して!だって魚の缶詰、超好物なんだし(泣)!』
『おい(怒)!お前が出てきた場所、あそこには確かゴキブリホイホイを仕掛けていたはずだぞ!なぜ罠に掛からずに生き延びてるんだ!』
『だってさ、あの子供だましのトラップ、オイラ達はもう完全に見切ってるんですよ!しかも、誘引剤?もうあの匂い飽きたよ(笑)っつうかほら、自分、まだ完全体の成虫じゃないから見逃してくださいよ~(涙)』
『なにぃ(怒)!飽きただって!?お前等、下等生物のクセに味や匂いに好みがあるだと!?ふざけやがって(怒)しかし、たしかにお前等、最近引っ掛からないな・・・。』
『いやぁ、オイラたちだって全滅したくないですからね(笑)とりあえず人柱ならぬゴキ柱を立てましてですね、特攻隊を派遣するんです。で、戻ってこなけりゃ手を出さないってこと。』
『な、なんだってぇ(´゚д゚`)!?ま、まさかお前等、知能まで備え始めたのか!?ただのクソ汚くて臭い害虫じゃなかったのか!?』
『ゲヘヘグヒグヒ、じゃなくて、ゴキゴキ、ゴッキー(笑)!そりゃ汚くて臭くて悪かってね(怒)!ただオイラたちにも生きる権利はあるんです!必死に生きてるんです!』
『しかし、お前等は人間のテリトリーに侵入したら処罰を与えられる仲間・先祖たちの歴史を見てきたはずだ!いや、まさか、だからこそ危機を回避する能力を身につけてきたっていうのか・・・(;´゚д゚`)』
『とりあえず、人間を油断させるために生贄として敢えて罠に引っ掛からせる場合もありんですよ(笑)オイラたちだって子孫を残したいから死にたくないしね(笑)。』
『な、なんてこった(;´゚д゚`)、人間がゴキブリを翻弄しているどころか、ゴキブリが人間を手の平で弄んでいたなんて・・・。』
『いやぁさすがのオイラも空腹に勝てなくてサバの缶詰っていうんですか?超美味そうな匂いに釣られてヒョコヒョコ出てきちゃいました(笑)ゴキブリホイホイの誘引剤よりも数百倍も魅力的な匂いっすよ!』
『う(;`д´)、ゴキブリホイホイにお前等が掛からずにヤモリばっかり掛かると思っていたら、人智を超えたスピードでお前等は進化していたんだな・・・。やられたぜ・・・。』
『いや、そんなことないっすよ(笑)。オイラたち家屋ゴキブリって人間の側にいないと生きていけないし(笑)ただほんのちょっとだけでも人間に近づきたいから真似してるだけっすよ(笑)』
ぬらぬらぁっと影が本体から分離して喋りだした・・・。
『う (;゚Д゚)、まさか、』
『グヒグヒィ~、新種シャドウゴキブリのお出ましだぁ~(# ゚Д゚)!!!』
『ぎゃひ~、ひ、ひぃ~ (;゚Д゚)ノ堪忍してけろ~!』
『ぎゃ~ (;゚Д゚)ノ!』
・・・
トイレのドアがドンドンッ!とノックされたところで私の妄想は終了です。ご清聴、ご鑑賞ありがとうございました!