『おい、なに見てんだよ!
そっちこそ見てんじゃねえか!
あ?コラァ!やんのか?
上等じゃねえか!オラァ!
やってやろうじゃねえか!』
『ボッコボコだぞコノ野郎!』
手に汗握る白熱の展開に息をするのを忘れてゼーゼーッ!と息切れする・・・。
気が付くと両手の拳を握りしめていて汗でベットリと濡れている・・・。
ふと時計を見ると、一瞬の出来事だと思っていたのが実際は3,4分も経過していた・・・。
いやぁ、面白かったー!不良少年漫画のビーバップハイスクール世代の私としてはですね、
久しぶりに血が騒ぐほどの興奮を覚えた瞬間でした(汗)。
勝負は一瞬で決着がついたのですが、十数年前の格闘技ブーム以来のワクワクドキドキ感を味わえました(笑)。
え!?いえ違いますよ、人間同士の闘いではありません。
私は日本のガンジーと呼ばれるほどの平和主義者で、非暴力をモットーに生きていますからね(笑)。
じゃあ一体全体、なんのことを言ってるんだ?と思われたことでしょう。
はい、そ、それは・・・ですね・・・。
なにぃー(*゚人゚*)ノー!
は、ハエトリグモが喧嘩おっ始めた!?
なななな、なんてこったぁー Σ(゚口゚;)!
あんたどしてハエトリグモ2匹、対峙させんの!?
エイリアン対プレデター以来の世紀の対決じゃあないか!?
いや、メイウェザーJr対パッキャオ並みの対戦じゃあないか!?
ゴキブリハンター同士の対決?こりゃたまりませんなぁー!
赤ちゃんゴキブリ飼育瓶にハエトリグモを追加した・・・
前回の記事で、ハエトリグモが普通にゴキブリの赤ちゃんを捕獲して食べちゃうことが証明されました。
ということで、私の中ではハエトリグモはアシダカグモに次ぐ第二のゴキブリハンターとして認定されたわけなんです。
で、前回のアダンソンハエトリ蜘蛛がワモンゴキブリの赤ちゃんを貪り食らう様子を目撃した直後、なんと私はまたしても目の前にアダンソンハエトリを発見してしまったのです・・・。
これは、明らかに神様のイタズラ・・・Σ ( ̄□ ̄lll)。そして、天から神の声、神のお告げが降りて来たんです・・・。
『ほら、目の前の蜘蛛を捕まえて瓶に入れてご覧なさい。その時、きっとあなたの願いが叶えられるでしょう。』
声に導かれるかのように、私は咄嗟に身を乗り出して2匹めのハエトリグモを捕獲、の直後のシーンが上の写真なのです。赤ちゃんゴキブリの大群の中に、もう1匹のハエトリグモを投下すると、どんな展開が繰り広げられるのか、ワクワクドキドキ(ノ*゚▽゚)ノ。
おりゃあー!とハエトリグモを投入!すると、なんとハエトリグモは赤ちゃんゴキブリに目もくれず、もう一方のハエトリグモを意識しだしている・・・。
明らかに動揺している・・・。
しばらく様子を観察していると、なんとΣ( ̄□ ̄;)!?
赤ちゃんゴキブリたちは卵の殻に集まりだした。
ななな、なんじゃこの展開は!?
多分に、私の予想だと、ベイビーたちの触覚の動きから察するに・・・
明らかに怯えている・・・。
「ビェーン(;д;)!母ちゃーん怖いよぉー!」きっとこう泣き叫んでいるに違いない、私には分かる・・・。
一方で、2匹のアダンソンハエトリはお互いを睨み合い牽制しだす・・・。牽制というか、これ、威嚇してる・・・。
ジリジリと歩み寄り距離を縮める2匹のハエトリグモ・・・。この2匹の性別は私には分からないが、オス同士だと喧嘩しやすくなるのだろうか。それともオスとメス同士で、オスがメスを狙っているのか、まだ蜘蛛には初心者の私には皆目検討がつかない・・・。
カーン!
ついに、戦いの火蓋は切って落とされた!
前足?をグイッ!と高く上げて相手を威嚇するアダンソンハエトリ!
そしてもう一方も負けじと前足をグアァ!っと上げて応戦する!
その状態でお互いがクイクィッ!と体全体を左右に揺らしながら徐々に前進する!
しかし∑( Д ノ)ノ
勝負の決着は一瞬にしてついてしまった・・・。
ちょっとだけ身体のサイズが大きい方がぴょん!とジャンプして飛びかかった瞬間、もう一方がぴょん!と跳ねて逃げ出ししてしまった・・・。
そして驚いたことに、
まるでその瞬間を狙っていたかのようなタイミングで赤ちゃんゴキブリが両者の間に割って入ってきたのです!
触覚の動きから私がまだあどけない彼らの言葉を人間語に通訳・翻訳してみたいと思います。
「止めて!お願いだから止めて!自分たちのために争わないで(≧д≦)!もうイヤ!こんな醜い闘いは金輪際、消えてなくなれー(怒)!!!」
赤ちゃんゴキブリの想い・願い・叫びが届いたのか、ハエトリグモは彼に話しかけるかのようにジリジリと歩み寄り、様子を伺っています。そしてお尻をふりふりして目の前をウロウロする赤ちゃんゴキブリ。
どうなる!?赤ちゃんゴキブリ!どうする!?アダンソンハエトリ!
そして、私がゴクリッ!とつばを飲み込んだ瞬間でした・・・、
なんと(゚д゚;)!なにを血迷ったのか!?喧嘩の仲裁に入った赤ちゃんゴキブリにハエトリグモが襲いかかったのです!
「止めて!お願いだから止めて!無益な争いをしないで(≧д≦)!もうイヤ!こんな醜い闘いは金輪際、消えてなくなれー(怒)!!!」
いいえ、叫んでいたのは赤ちゃんゴキブリではありません・・・。この声を発していたのは・・・実は、私です(驚)。予想もしなかった目の前の展開に冷静さを失った人間の悲痛な叫びが、部屋中に響き渡ったのです・・・。
と、その直後でした。再びほう一方のハエトリグモが、赤ちゃんゴキブリを襲ったハエトリグモににじり寄って威嚇し始めたのです・・・・。それを迎え撃つハエトリグモも黙ってはいません。
自分たちの無力さに狂った他の赤ちゃんゴキブリが緊迫した周囲をウロウロとさまよっています・・・。わかる、わかるよ、そのどうしようもできない気持ち・・・。
クルッと後ろを振り向くハエトリグモ。口はモグモグと動いている・・・。
っと、突然、シュババーッ!と足を広げて臨戦態勢に入る・・・。
まままΣ(; ̄□ ̄、またしても諦めの悪い奴が近寄ってきたのです・・・。続く・・・。