まれにハエ取り紙を上手に避けて飛行するハエを目撃することがあります。そんな時、なんだかとても悔しいのでハエ叩きで殺すようなことはせず、扉(ドア)を閉めて、ハエがハエ取り紙の罠に掛かるまで我慢比べスタート(笑)。
ハエが壁やカーテンにとまったらふーっ!と息を吹きかけて飛び立たせ、ハエ叩きでハエ取り紙付近へ誘導して、なんとしてもハエ取り紙にくっつけようと努力します。なんのための、だれのための闘いなんだか分かりませんが、私の楽しみのひとつなのです。
その日も、突然部屋に大きな銀バエが侵入してきました。羽音がものすごくデカくてウルサイ。ん?うるさい?「五月蝿い」と書いて「ウルサイ」と読む。そうか、ハエはウルサイ生き物・害虫なんだな。ゴキブリは臭いけどウルサイわけじゃないよな。
しかし、その日はあいにくハエ取り紙を切らしていてハエの進行方向を遮る壁がなかったんです。しょうがなく、私はハエ叩きを手に取り、身構え、目を瞑って精神統一(-m-)。心を無にせよ、ハエの羽音だけ、存在感だけを感じ取るのだ・・・。
(-m-)ふぅ~(※深呼吸してる呼吸の音だよ。)
(-m-)・・・(※銀バエの気配を探っている様子だよ。)
む( ゚m ゚)む?・・・(※銀バエの気配を察知した瞬間だよ。)
・・・。
( ゚Д゚ノノどぉおりゃあー!!
バチコーンっ!
『(>_<)ぐへぇ~!コテン・・・。』
供養を怠ったタタリで蝿に襲われハエ人間に化けた・・・。
『(>_<)ピクピク・・・。ガクッ・・・。』
即死です。ハエ叩きに級や段があれば、間違いなく私は師範クラスの使い手でしょう。目を瞑ってもハエを捕殺できる人間は、この地球上に指で数えるほどしかいないはず。そして私は、その中の1人・・・。(※という妄想を浮かべてニヤニヤ)
と、その時でした!
『・・・ろしたぁ?』
突然、微かなうめき声が聞こえてきたのです。
『ヾ(。>д<)ひえぇ!なに?だれ?どこ?後ろを振り返っても誰もいない・・・。ぽ、ポルターガイスト?怖くてプルプルと震える私・・・。』
『なぁんびきぃ・・・ころしたぁ~!』
『(´゚д゚`)ふぇ!?』
『お前はぁ、いままでにぃ、何匹の害虫を殺したぁ~のだぁ~༽΄◞ิ౪◟ิ‵༼グへへぇ』
『ギャ~Σq|゚Д゚|p!あわわわっ!そそ、そんないちいち殺した虫の数なんて数えてません~!ゴメンナサイぃ~!』
『΄◞ิ౪◟ิ‵人間よぉ、そろそろ害虫たちの反逆が勃発して人類は食い殺されるぞぉ』
『∑(*゚д゚*)えぇ!?そ、それだけは勘弁して下さいぃ・・・。ホント、ゴメンナサイぃ~!』
ひっくり返って死んだハエの影が伸びる瞬間
『΄◞ิ౪◟ิ‵ケケケッもう手遅れじゃグケケッ、人間を骨の髄までしゃぶり尽くして喰ってやるぅ~!』
『( TДT)ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ゴメンナサイぃ~!』
『΄◞ิ౪◟ิ‵ぐひぃー!なんじゃ、人間も謝ることができるじゃないかぁ、なぜ今まで謝ろうともせんでぇ(怒)!ぐんぬぅ~!と黒い影が分離して動く様子』
『( TДT)だって、殺した害虫に生きてるも死んでるもないし、僕らにとっちゃどうでもいいことで・・・。』
『΄#◞ิ౪◟ิ‵ぬがぁー!やはり貴様ら人類は滅びるがよいぃ~!ぐぬぬぬぅ~!(本体から離脱を図る様子)』
『( TДT)ひいぃ~!堪忍してくださいぃ~!今日からは虫を殺したら手を合わせて供養をしますからぁ~(涙)!』
『΄#◞ิ౪◟ิ‵男に二言はないなぁ!嘘ついたら本気で食い殺してやるからなぁ、グケケッ』
『うぅ(;゚;д;゚;)母ちゃーん!怖いよぉー!ハエ人間、ハエ男にさせられちゃうよぉ~(泣)!』
ヌラリっ!
『΄#◞ิ౪◟ิ‵クケケケケッ、ほお~れ、もうすぐお前の目の前に姿を見せてあげるからねぇ~!』
『( TДT)ひぃぃ~!ハエさんゴメンナサイぃ~!成仏してもらえるように手を合わせて供養しますからぁ~!』
『΄#◞ิ౪◟ิ‵ ぶあぁん!ぶあぁん!』(※影から分離した巨大なハエが誕生する様子)
『( TДT)はわわわっ南無阿弥陀仏、南妙法蓮華経、神様仏様キリスト様お助けくださいぃ~(泣)!』
『΄#◞ิ౪◟ิ‵ ガハハハぁ!』
『ギャ~。゚(゚´Д`゚)゚。!』
『΄#◞ิ౪◟ิ‵ パクパクむしゃむしゃ!』
『(|| ×m×)もげげげっ』
※数分後・・・
『΄◞ิ౪◟ิ‵ ゲヘゲヘぇ』
『΄#◞ิ౪◟ิ‵ ぐへへぇ』