※当記事は前編です。前編だけど、長いですよ(笑)。
3,4年ほど前から、我が家の周囲で体の色が赤いアリ(蟻)を見かけるようになりました。
それまでは当たり前にいた”黒い蟻”を全然見なくなり、代わって”赤いアリ(蟻)”だけしか!見ないほどまで増えました。
※赤い蟻の写真です。当時はアリの名前(アシナガキアリ)、習性、恐ろしさも知りませんでした。ただ赤いから勝手に「レッド アント」と名付けていたりしました。
目にするようになった当初は、
「あれ?赤いアリだ、ふーん」
と、たいして気にも留めなかったんです。
それが、徐々に黒いアリを見かけなくなり、赤いアリだらけになってきた頃から、
「いくらなんでも赤いアリ、増え過ぎでないか?」
そして赤い蟻の増殖が極端になった頃から、あらゆる植物が白い害虫”ミカンコナカイガラムシ”の付着で枯れ始める異変も発生するようになったのです。
※以下がその異変の記事です。
庭の不快害虫!白い悪魔ミカンコナカイガラムシを蚊取り線香の燃えカス灰で退治せよ!
白い害虫ミカンコナカイガラムシを木酢液とカダン殺虫肥料で退治せよ!
カイガラムシは寄生虫か!?クマケムシ毛虫に寄生する白い物体はミカンコナカイガラムシか!?
※他の記事はブログ右欄の検索窓で「ミカンコナカイガラムシ」で検索してください。
※花木・花樹・雑草にまで張り付き、オルトラン粒剤でようやく駆除できました。
同じ頃、赤い蟻が、ゴキブリの天敵アシダカグモにまで襲いかかるほどの凶暴な性質を持っていることを知る事件が発生しました。
”アシダカグモ”さえも恐れる天敵はゴキブリじゃなく蟻(アリ)だった(´゚д゚`)!?まさか外来種のアルゼンチンアリ!?
『ギャ~!アシダカグモがアリに襲われてるー(;´Д`)!』
記事タイトルにもあるように、この時の私は赤い蟻の正体が”アルゼンチンアリ”だと思っていました。
しかし、下記の見分け方から、アルゼンチンアリではない、ということだけ分かりました。
https://web.nies.go.jp/biodiversity/invasive/archin/archin_miwakekata.html
んん(;´A`)?アルゼンチンアリとは特徴が一致しない。
ならば在来種のトビイロケアリ?オオズアリ?いや、それでもない。
赤い蟻で検索するとイエヒメアリっていう非常に小さいアリ(蟻)もいるらしいけど、大きさ・サイズが違う。
『このアリの正体はいったい何なんだ(;´Д`)!?』
ここからまた数ヶ月、赤い蟻の正体は不明なままで日にちが過ぎていきます。
そしてとうとう、赤い蟻が屋内にまで侵入してきたのです。
私は、少しずつ赤いアリ恐怖症へと堕ちていったのです。
アリ巣コロリが効かない!駆除しても駆除しても湧いて出てくる無尽蔵の赤いアリ(蟻)の大群で不眠症に!?
正確には、私の部屋の窓の隙間から侵入してきたのです!
まるで私個人を狙うかのようなピンポイントの攻撃!?他にも窓はあるのに、敷地内の別の場所にも赤いアリはいるはずなのに、なぜ私の部屋を選んだのか!?
この謎は今でも解けてはいませんが、いずれ・・・すいません脱線しすぎました。
ここで私は先手必勝と殺虫剤アリ巣コロリを設置したのです。
ゴキブリ退治はゴキブリホイホイ、アリ退治はアリ巣コロリ、というぐらい日本ではメジャーな殺虫剤。
これでもう安心、赤いアリよ、グッバイ!
赤い蟻の行列に置いたアリ巣コロリ、設置した翌日にはもう、たった1日で完食!
『ウェイウェイヽ(o゚∀゚o)ノ!アホーアホー(笑)』とはしゃぐ私。
蟻の殺虫剤には粒剤や液体など種類があり、赤い蟻はもしかしたらアリ巣コロリを食わないかも、と心配しましたが杞憂に終わりました。
(ほぼ)完食!
ふう、これでようやく家の中への侵入を防げる、めでたしめでたし・・・
しかし!ところが!なんと、まだ赤い蟻の進撃は止められなかったのです。
目の前に現れた赤い蟻を、セロハンテープで1匹ずつ退治する眠れない夜が訪れ、次第に私の体調が悪化・・・
なんと!次から次へと窓の隙間から赤い蟻が侵入してくるのです!
え?どうして?アリ巣コロリを食べたのに死なないの?
うう(˚ ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )どうしたらいいんだ!
と、途方に暮れた私は・・・
再びアリ巣コロリを設置したのです!
※商品は2個セットですから1個余ってただけ(笑)。
さあ、食え!好きなだけ食ってみろ!
ところが・・・ええ(;´Д`)!?く、食わない、ケースの内部に入ってきてウロウロするけど、食わない・・・
翌日、まったく減っていないアリ巣コロリ、周囲には1匹も赤いアリの死骸もナシ・・・
※1匹倒れてるのは指で押しつぶしたやつ。
そ、そんな、学習能力まで備えてるのか!?
ワギャヾ(´*д*`)ノワギャ!とパニック状態に陥った私は、あろうことか!なんと
ピーナッツ風味のゴキブリ殺虫剤を設置(笑)!これなら味が違うから食うだろ!?しかし!え~、これも食わない!しかし!まだ諦めない!
これでどうだ!住友化学園芸のアリ退治の殺虫剤も散布!お!気にしてる気にしてる!食え!食え!
しかし!え~、これも食わない!しかし!まだ諦めない!ダイソーのアリ駆除粉剤・・・
ダメだ!やっぱ食わない(笑)!ありえない!かくなる上は”アリメツ”しかないか!?
しかし予算が足りずに買えなかった(汗)、どうしようどうしよう、もうダメだ諦め・・・
なぁ~んて、諦めるわけにはいかないのです!
私には、これまでゴキブリとの闘いで鍛えてきた諦めの悪さ根性があるじゃないか!それをフル稼働して立ち向かえば赤い蟻とて敵じゃない!
目の前にあったセロハンテープを切り取り、身構え、赤い蟻目掛けてうりゃ~!!!!
うりゃ~!!!!
うりゃ~!!!!
しかし!取っても取っても減らない!
というか、取れば取るほど時間差で6、8匹の群れで出現する!
※恐らく、ムギュッ!と押した時に漏れ出る体液?食料を発見した時の匂いの信号?が一気にドバッ!と放出されることによるものなのか!?
ピーッ(セロハンテープを切る)!
ピシャッ(赤いアリを捕らえる)!
ピーッ(セロハンテープを切る)!
ピシャッ(赤いアリを捕らえる)!
ハアハア、これが夜から明け方までず~っと続くのです!
私は昆虫・アリの専門家ではないのですが、アリって24時間態勢?シフト制?で数時間ごとに隊列を組んで狩りに出掛けるのでしょうか。2,3時間おきに出没、消えるを繰り返すのです。
殺虫剤も効かない、絶えず途切れずやってくる、セロハンテープも残りわずか・・・
※ただし、人間の指を咬むことはないようです。100匹以上、いえ、数百匹は素手で捕殺してきた私は一度も噛まれていません。
夜も寝ずに赤いアリをセロハンテープで捕らえては休み、休んでは捕らえる、(腕時計の目覚まし機能がこんな時に役立つとは)
こんな日が3,4日も続くと、次第に寝不足になり、昼間ず~っと眠気が襲ってくる、でも夜になるとアリとの闘いが始まる、なんだか、常に頭がボーッとして、でも寝ようと思っても寝れない・・・こ、これって不眠症(;´Д`)!?
仕事のどんな激務でも、失恋でも、眠れないなんてことはなかった私が、例外はゴキブリの襲来だけだったけど、それでもここまで眠れないなんて状態は初めて!
赤いアリの進撃に怯えた私は、無心でインターネット検索を繰り返すこと3,4時間、遂に正体を暴くことに成功したのです!
う、うわぁーーー(´゚д゚`)!
(;´༎ຶД༎ຶ`)『ギャギャギャッ!我が名はアシナガキアリ!英名Yellow Crazy ants(イエロークレレイジーアント)!世界中で恐れられる侵略者なり!』
こ、こいつら、アルゼンチンアリに負けるとも劣らない凶悪な害虫指定されてるアリじゃんか!
世界の侵略的外来種ワースト100
世界の侵略的外来種ワースト100(せかいのしんりゃくてきがいらいしゅワースト100, 100 of the World’s Worst Invasive Alien Species)とは、国際自然保護連合(IUCN)の種の保全委員会が定めた、本来の生育・生息地以外に侵入した外来種の中で、特に生態系や人間活動への影響が大きい生物のリストである。
アシナガキアリ
邪魔な相手を見境無く攻撃するため、攻撃を受けた生物は仔や卵を殲滅されたりして絶滅に至り、侵入地域の生態系が貧弱化する。またカメムシ目吸汁昆虫を保護する習性があり、間接的に農業害虫となる。本種は当リスト中の熱帯産アリの中で最も分布が広い。被害が大きいのは太平洋やインド洋の離島で、クリスマス島では固有の鳥類や特産のアカガニの絶滅が危惧されている。
ウィキペディア(Wikipedia)https://goo.gl/TRmeDm
ウィキペディア先生も注意を促してるぅー!そして、日本の環境省でも、
IUCN日本委員会
外来侵入種 事例 アシナガキアリ (Crazy Ant:Anoplolepis gracilipes)
アシナガキアリ(その変わった動作から、英語名では、クレージー・アントと呼ばれています。)は、自然生態系に侵入し、ハワイから セイシャル諸島、ザンジバルまでの範囲で、環境的ダメージの原因となっています。
インド洋のクリスマス島では、少なくとも8カ所の 熱帯雨林に、複数の女王アリがいる巨大なコロニーを形成し、熱帯雨林の樹冠を含むあらゆる生息地を荒らします。
アシナガキアリは また、多くのレッド・ランドクラブ(オカガニの一種Gecarcoidea natalis)を殺しています。18ヶ月に300万のレッド・ランドクラブを 殺しました。このカニは、熱帯雨林樹木の種子や落ち葉を食べることで、残物の分解を手助けし、森林構成に影響を及ぼすクリスマス島 の森林生態系において、重要な役割を果たしています。
アシナガキアリは、また、林床並びに樹冠に生息する様々な節足動物、爬虫類、 鳥類、哺乳類を捕食し、その繁殖を邪魔します。クリスマス島の森林樹冠に、樹液を吸うことでダメージを与えるカイガラムシを養い、 保護するというアシナガキアリの能力は、驚くべき特性の一つです。
しかし、これまでに、クリスマス島の熱帯雨林の少なくとも5%に 侵入しており、科学者らは、世界で他のどこにも営巣しないモモグロカツオドリ(Sulaabbotti)のような絶滅の危機に瀕した鳥が、生息地 の改変や、アリによる直接の攻撃により、結局は絶滅に追いやられるかもしれないと心配しています。
https://www.iucn.jp/species/366-ias.html
[環境省]アシナガキアリ、ツヤオオズアリに関するパブリックコメント
https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/sentei/insect06/mat02-4.pdf
オーストラリアで猛威をふるってる(´゚д゚`)!?
YOUTUBE動画 Invasion of the Yellow Crazy Ants!
Yellow Crazy Ants
オイオイオイ!洒落にならない動画になってるじゃないですか!?
‘Yellow Crazy Ants’ threaten Christmas Island Crabs
ゴキブリまで食らう見境ない食欲、これはアカン!
みんな逃げて!”アリの巣コロリ”が効かない赤い蟻の正体は(名前)アシナガキアリ!屋内に大群で侵入してくるぞぉーー!
※後編へ続く