美しい幼虫には毒がある?迷彩柄でキレイな蛾(ガ)の幼虫の名前はキョウチクトウスズメだと調べた図鑑で判明!

数ヶ月前、とても綺麗なガ(蛾)の成虫を発見して、インターネット検索で調べると名前をウンモンスズメというらしい、と知ったのですが、どうやら間違っていたらしい、と発覚したのです(汗)。

ある日の朝、家の外に出ると足元に大量のコロコロした物体がちらばっていることに気づいたのです。

キョウチクトウスズメが食後に排泄した緑色のコロコロした糞

キョウチクトウスズメが食後に排泄した緑色のコロコロした糞

「んん(;´Д`)?なんだろう。花のタネ・・・でもなさそうだし、また野良猫が土を掘り返した跡?でもなさそうだし、何かの生き物のウンチ糞?」

気になって仕方ないので

「指でつついてみるとポロッと簡単に崩れるけれど、あれ?なんか湿ってるっぽいぞ!?指でつまんでクンクンとニオイを嗅いでみる・・・」

地面に落下して崩れたキョウチクトウスズメの幼虫のウンチ(糞)

地面に落下して崩れたキョウチクトウスズメの幼虫のウンチ(糞)

ん~分かりません(汗)。それにしても湿り気がまるで産みたてホヤホヤみたいで気になるなあ、と物体コロコロ(※とりあえずの仮名称)の真上を目で辿ってみると、

「な、なんじゃこりゃ(;´Д`)!?」

丸々と太ったキョウチクトウスズメの幼虫を発見

丸々と太ったキョウチクトウスズメの幼虫を発見

「か・・・かわいい(*´ω`*)←ホッコリ」

成人男性の親指と同じぐらいの太さ、長さ7,8センチに太った幼虫を発見(笑)!

地面に大量の糞を撒き散らしていた犯人はキョウチクトウスズメの幼虫だった!

地面に大量の糞を撒き散らしていた犯人はキョウチクトウスズメの幼虫だった!

虫が苦手な人にとっては

ギャーッヽ(゚Д゚;)ノ!

と悲鳴を上げそうな生き物ですが、普段ゴキブリのお尻を追いかけている私にはとても可愛く見えるのです(笑)!

ほら、キレイなスベスベお肌でしかも模様まで付いていて、お尻にもチョコンとアクセントとなる?黄色いアクセサリーのようなものまで、なんてオシャレさんな虫なのでしょうか(≧▽≦)!

キョウチクトウスズメの幼虫は外敵から身を守るため!?体に模様・斑点がある

キョウチクトウスズメの幼虫は外敵から身を守るため!?体に模様・斑点がある

それにしてもあまり見かけない虫なので、名前も生体もよく知らない・・・ということでネット検索で調べてみますと、

「”エビガラスズメ”っぽい・・・」

ということは分かったのですが、本当にそうなのかどうか判断しかねる(汗)。しょうがない、図書館で図鑑を調べてこよう。

▼参考にした書籍はイモムシハンドブック [ 安田守 ]という手のひらサイズのミニ図鑑。

チョウ・ガの幼虫であるイモムシの入門書。身近な環境で見られる種、農作物などに見られる種、形態・生態が特徴的な種を中心に、チョウ類91種、ガ類135種、計226種を掲載。

※シリーズで出されたミニ図鑑、見た目は毒々しいけど無害、実は危険!?だったなど虫取りに行く前の予習に目を通すことをオススメします。

「え~っと、あった!名前をキョウチクトウスズメっていうのか」

イモムシハンドブック(安田守)の目次ページ

イモムシハンドブック(安田守)の目次ページ

「へぇ~キョウチクトウの植物を食べることから命名されたのか面白いや。あれ?成虫の写真・・・なんか見たことあるぞ?」

イモムシハンドブック(安田守)のキョウチクトウスズメについて

イモムシハンドブック(安田守)のキョウチクトウスズメについて

「図鑑に載っている成虫の写真、どこかで見たことあるなあ・・・あ!思い出した!」

ガ(蛾)の一種である緑色の迷彩柄がキレイなウンモンスズメの写真

ガ(蛾)の一種である緑色の迷彩柄がキレイなウンモンスズメの写真

カモフラ・迷彩柄のカッコ良くて美しい蛾”ウンモンスズメ(雲紋雀)”を初めて目にした時、思わず「キレイだ」と呟いていた。

数ヶ月前に発見した成虫の蛾(ガ)。あまりにもキレイでカッコ良くて興奮したのを覚えています(笑)。

インターネットで調べたらウンモンスズメという記事で紹介されていたので私はてっきりそうだと思ったのですが、図鑑にはキョウチクトウスズメと載っています。

インターネット情報も便利だけど、ちゃんと本・図鑑で調べることも同時にやったほうがいいですねえ(笑)。

キョウチクトウスズメは幼虫(イモムシ)の時も成虫(蛾・ガ)になってもキレイでカッコいい珍しい昆虫である。

花木の枝にしがみついたキョウチクトウスズメのキレイな幼虫

花木の枝にしがみついたキョウチクトウスズメのキレイな幼虫

イモムシ・毛虫って幼虫時代は毒々しいトゲトゲや、いかにも毒持ってますよ!な警告色の場合って成虫になると地味だったり、またはその逆が多い印象があるのですが、キョウチクトウスズメに関しては例外なのでしょうか。

花木の枝にしがみついたキョウチクトウスズメのキレイな幼虫

花木の枝にしがみついたキョウチクトウスズメのキレイな幼虫

写真の通り、幼虫はガチャピンに似た(笑)!?可愛らしいフォルムで、蛹から成虫へと育つと迷彩柄のカッコいい蛾(ガ)になるなんて、ファンになってしまいましたよ!

外敵から身を守るため、威嚇するための目のような大きな模様

外敵から身を守るため、威嚇するための目のような大きな模様

図鑑の説明文にある、

ブルーの眼状紋・青白色紋をもつ美麗スズメガ

美麗とは言い得て妙で、宇宙を感じさせる不思議な生き物です。

頭部を模した?アンテナのようなオシリの黄色い角(ツノ)

頭部を模した?アンテナのようなオシリの黄色い角(ツノ)

オシャレな!?短くて黄色い尾角は擬態の一種なのでしょうか、歩くとフリフリ、フリフリ(笑)

ところが、可哀想に・・・

小学生に見つかり虫カゴに捕獲されたキョウチクトウスズメの幼虫

小学生に見つかり虫カゴに捕獲されたキョウチクトウスズメの幼虫

子どもたちに見つかってしまいました(汗)。

枝につかまり動かずにジッとしているキョウチクトウスズメの幼虫

枝につかまり動かずにジッとしているキョウチクトウスズメの幼虫

私ですら興奮するキョウチクトウスズメの幼虫、初めて目にする子どもたちは当然大パニック(笑)!発狂寸前に騒ぐ子もいて鎮めるのに苦労しました(汗)。

花木の枝にガッチリとしがみついた足の接写画像

花木の枝にガッチリとしがみついた足の接写画像

キョウチクトウスズメ、なんと足もカワイイ(笑)

花木の枝にガッチリとしがみついた足の接写画像

花木の枝にガッチリとしがみついた足の接写画像

え?ガチャピンってキョウチクトウスズメがモデルなの?と思わるムギュッとした脚。

※実際のガチャピンのモデルは人間らしいです。

1時間に複数回もポトポトウンチを落とす大食漢の幼虫である

1時間に複数回もポトポトウンチを落とす大食漢の幼虫である

このイモムシさん、バリバリムシャムシャと葉を食う大食漢で、ポトポトと緑色のウンチを落としています(笑)。

お食事中の方、申し訳ございません、失礼しますよ、

緑色をしたキョウチクトウスズメのウンチ糞

緑色をしたキョウチクトウスズメのウンチ糞

キョウチクトウスズメの幼虫が産み落とした(超ズームで撮影した)ウンチの写真です(笑)。

恥ずかしがるように縮こまり頭部・顔面を隠すキョウチクトウスズメ

恥ずかしがるように縮こまり頭部・顔面を隠すキョウチクトウスズメ

と、パシャパシャと撮影する人間をよそにスヤスヤとお眠り中zzz。

頭部の目玉のような模様が怒っているようにも見える

頭部の目玉のような模様が怒っているようにも見える

青白色の紋様、綺麗だけど天敵には怖い顔に見えるんでしょうね。

実はキョウチクトウスズメ、名前にもなっているキョウチクトウ(夾竹桃)という植物は毒があるらしいです。

有毒な防御物質を持つため、食害する昆虫は少ないが、日本では鮮やかな黄色のキョウチクトウアブラムシが、新しく伸びた枝に寄生し、また、新芽やつぼみをシロマダラノメイガの幼虫が、糸で綴って内部を食べる。九州の一部や南西諸島では、キョウチクトウスズメ(スズメガ科)の幼虫が、葉を食べて育つ

キョウチクトウは優れた園芸植物ではあるが、強い経口毒性があり、野外活動の際に調理に用いたり、家畜が食べたりしないよう注意が必要である。花、葉、枝、根、果実すべての部分と、周辺の土壌にも毒性がある。生木を燃した煙も毒。腐葉土にしても1年間は毒性が残るため、腐葉土にする際にも注意を要する。

wikipedia https://goo.gl/I4t6n

ふえぇぇぇ(;´Д`)、美しい花には棘がある、キレイな幼虫には毒がある(かも?)。キョウチクトウに関する情報は図鑑には載っていないので、書籍とインターネットを上手に使って情報収集しましょうね。

そして、キョウチクトウスズメを発見した近くで別の毛虫を発見!

いかにも危険!な見た目のモンシロドクガ!

[写真]黄色・オレンジ・黒のコントラストが鮮やかな毛虫モンシロドクガ

[写真]黄色・オレンジ・黒のコントラストが鮮やかな毛虫モンシロドクガ

黒、黄色、オレンジのコントラストが警告する”触るな危険!”、”近寄るなオラオラ!”なるオーラ全開の幼虫さんです(笑)!

[写真]黄色・オレンジ・黒のコントラストが鮮やかな毛虫モンシロドクガ

[写真]黄色・オレンジ・黒のコントラストが鮮やかな毛虫モンシロドクガ

図鑑にはモンシロドクガについても載ってるのでお子様がいる家庭はぜひご覧になってみてください!