果汁を使ってカミキリムシの成虫を捕獲する罠(トラップ)を仕掛けた結果

ゴマダラカミキリの成虫(大人)を誘き寄せ、捕まえる罠を自作して設置してみました。ゴキブリホイホイのカミキリムシ版みたいなイメージです。

しかし、設置から3,4日が経過しましたが成果は上がっていません。恐らく、失敗です(笑)。果汁も蒸発して空の容器が寂しく揺れとる・・・。

ただ、自分一人で終了させるのも勿体無くて、今回の方法(罠・仕掛け)は有効ではない、ゴマダラカミキリの成虫を捕まえることは不可能だった、という事例で記事にしてみたいと思いました。

そもそも、なぜそんな私がそんな罠を作って仕掛けようかと考えたのか。現在、私が抱えている悩みがありまして、それは、

カミキリムシの幼虫を駆除する殺虫剤はあるけど、成虫を捕まえる商品がない、

ということなのです。※樹の幹に溶材を塗って産卵のための穴を開ける行為を防ぐ商品はあるけれど、基本は待ちの対策。

だから、自宅にあった道具でお金をかけず、簡単な成虫の捕獲トラップ(罠)を作って仕掛けてみました。

で、肝心のターゲットはというと、

タンカンの果樹の木で交尾するゴマダラカミキリ

タンカンの果樹の木で交尾するゴマダラカミキリ

上の写真を御覧ください。我が家の庭の果樹の木で、朝っぱらから繁殖行動(交尾)に勤しむゴマダラカミキリです。暖かくなる5月頃から現れる、農家の大敵で害虫として忌み嫌われる昆虫です。

我が家もこれまでに何本もの果実(フルーツ)の成る木が被害に遭い、朽ち果てていきました我が家では害虫の王様、嫌われ者の王様のゴキブリよりも嫌われて、いえ、憎まれています

家庭菜園が好きな方なら、特にミカンなど柑橘系農家の方ならば、私の気持が痛いほどよく分かることでしょう。

購入した時点で高さ数十センチという苗の状態が数千円ですから、高さ3メートルまで育てた状態だとウン百万円という価値の果樹、いえ、もうお金では価値を付けられない

それほどの価値がある木を、ゴマダラカミキリは食い枯らす憎き昆虫なのです。その闘いの季節・期間が始まろうとしているのです。そこで、今年2015年に私はとある試みを実行しようと決意しました。しかし、こいつらホント手強い相手なんすよ・・・。

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夜行性と昼行性のハイブリッドなゴマダラカミキリ

捕獲され暴れるゴマダラカミキリ

捕獲され暴れるゴマダラカミキリ

昆虫図鑑でカミキリムシについて調べると、たくさんの種類がいて、それぞれ活動する時間帯や食べ物まで様々あることが分かりました。

夜行性で街灯の光に集まる習性を持つものや、昼行性で他の昆虫に擬態するものまで、カミキリムシという括りの中でこれほどまで多様性があるのかと驚きました。

特に、私が一番驚いたのが、とある書籍に記載されていた内容です。それはなんと、ゴマダラカミキリの習性について書かれており、

昼夜、関係なく活動する

というもの。確かに、私が実際に捕まえて分かったのが、『ゴマダラカミキリは朝も、昼も、夕方も姿を現す』ということ。

一日の中で、昼や夕刻に比べると、朝は目撃したり捕獲する機会は少ない。けれど居ない訳ではない。夜は私自身が疲れていて探そうとしないのですが、ほぼ昼夜関係なく出没することは確か。

だから捕獲が難しいのです。

夜行性、昼行性のどちらの性質も併せ持ったハイブリッドのようなゴマダラカミキリは恐怖を感じるほどの害虫・昆虫なのです。ずっと気にしてなきゃならない。疲れるんです。

※ゴマダラカミキリの幼虫ではなく、成虫の習性のことです。また、地域(都道府県)で習性に多少の違いがあるかもしれません。

確実で安全に成虫を捕獲するには直取りが一番

軍手で2匹同時に捕獲した様子

軍手で2匹同時に捕獲した様子

さきほどの交尾をしていた2匹を、まとめて捕獲した写真です。手の届かない場所に留まっている場合、枝を手繰り寄せて捕まえるか、または棒や虫取り網で一気に叩き落として落ちた所を捕獲するのです。

カミキリムシは飛行が得意ではないようなので突然叩き落とされると飛んで逃げることができないようです。ただし、見失いやすいのが欠点です。

私ほどの経験者になると虫取り網の2本使い(二刀流)で上手に捕まえます。はい、なんの自慢にもなっておりません。

私は成虫を捕まえるには軍手を2枚重ねにして、わし掴みにするのが一番確実だと考えています。また噛まれても2重の軍手に守られて安全です。

軍手に噛み付くゴマダラカミキリ

軍手に噛み付くゴマダラカミキリ

軍手に噛み付くゴマダラカミキリ。しかもしつこく喰らいついて離れない(笑)。

こんなアゴで素手を噛まれたら出血は避けられないです。柑橘類の農家に特化したカミキリムシ捕獲専用の虫アミとか欲しいぐらい(笑)。

成虫を発見できて捕獲する方法は直接に捕まえる、が成功率が高いのですが、夜に果樹を襲いに来る個体の場合、寝る時間を惜しんでまで警戒する余裕がないんです。

だから、ゴキブリホイホイやハエ取り紙のように誘引剤でとっ捕まえる罠が欲しい。でも無い。なのでまずは作っちゃえ!と思ったのです。

果汁でおびき寄せる落とし穴トラップを設置

保管した絞り果汁のペットボトル

保管した絞り果汁のペットボトル

果樹の実を収穫して絞った果汁を詰めたペットボトルです。サラダにかけたり、焼き魚、お刺身の薬味に使ったり、夏場の暑い日には炭酸水で割って飲んだりしています。

ゴマダラカミキリの成虫は果樹の匂いを感知してやって来るそうです。で、食べるのは果実の方ではなくて若枝。しかし、果汁の匂いで引き寄せられないか、と考えたのです。

で、空になった大きめのペットボトルを利用して簡易トラップを作ってみました。

大きめのボトルに果汁を入れた罠

大きめのボトルに果汁を入れた罠

果汁を入れただけ(笑)。しかし、モノは試しでやってみよう。丈夫に穴を空けて紐を通して完成。

目撃ポイントに罠を設置した様子

目撃ポイントに罠を設置した様子

成虫の多発箇所にぶら下げてみる。この状態で3,4日ほど放置してみたのです。結果は冒頭で申し上げたとおり、1匹も捕獲できませんでした。

捕れたといえば、小さな虫が数匹入っただけ。コバエトラップにもなりません。トホホな結果でした。

しかし、私はまだ諦めていません。果汁を使ったものとは別の、どうしても試したい罠があるんです。それは、

虫カゴの中で交尾するゴマダラカミキリ

虫カゴの中で交尾するゴマダラカミキリ

メス(雌)を利用した成虫の誘引トラップ!

複数のゴマダラカミキリを捕まえて虫かごに放り込んでみると、オスがメスに我先にと交尾を仕掛けます。たしか成虫の期間の寿命が短いため、子孫を残す行為に必死なのでは。

つまり、この習性を利用してメスの個体を餌にしてオスの成虫を誘き寄せた罠を作ってみたい。ま、企業が開発してくれるのが一番ラクチンなんですけどね(笑)。完成したらアイデア料を頂戴(笑)。

コメント

  1. ハン より:

    こんにちは
    中国人のハンという者です。
    記事を拝見いたしまして、ゴマダラカミキリの誘引捕獲がほしいという緊迫な状況を了解しました。実は中国浙江農林大学より昨年該当の誘引剤を開発されました。家族の人が開発に関与しているので、分かるのです。大学の研究室はもともと松くい虫(マツノマダラカミキリ)専門の研究でしたが、どうも昨年からゴマダラカミキリの誘引捕獲機の製品もありました。
    連携したウェブサイトは中国語なので、詳細な情報についてほしいければ、ご連絡ください。http://www.yinyouji.com/shop/html/?25.html

    • gokiburi より:

      ハンさん、コメントありがとうございます。

      現在、ゴマダラカミキリムシの成虫に関しては人力で捕殺しており大変苦労しています。誘引剤の開発、とても素晴らしいことだと思います。

      が、ゴマダラカミキリムシ以上に頭を悩ませている害虫がいます。ミカンコナカイガラムシです。私は個人的に白い悪魔、ホワイトデビルと呼んでいます。

      目下、独自に編み出した駆除法を試していますが効果が芳しくありません。もし興味がありましたらミカンコナカイガラムシについても調べてみてください。