蟻の駆除が、カイガラムシ対策になる!白い虫が発生する原因はアシナガキアリと判明、殺虫剤でなく熱湯を注いだら根絶できた!

害虫カイガラムシとアシナガキアリの関係を見抜いた!

害虫カイガラムシとアシナガキアリの関係を見抜いた!

※この記事は、カイガラムシとアシナガキアリの関係を突き止めて駆除する一連の流れを記した内容です。

まず断っておきます。

今回、ゴキブリは登場しません。

が、ゴキブリと同じぐらい私が嫌っている害虫について書きます。

それが、カイガラムシアシナガキアリです。

両者は以前にも記事にしています。

まず、植物に寄生し、枯らしたり病気を引き起こすカイガラムシ。

白い粉状のミカンコナカイガラムシ

白い粉状のミカンコナカイガラムシ

き、、、気持ち悪(笑)!

征服、占領という表現がピッタリするほど白い虫(カイガラムシ)で覆われた植物。

こうなると花を咲かせる前につぼみは落ちてしまいます。

また、フルーツ果樹では果物が覆われて見た目が酷くとても食べられません。

さらに、カイガラムシの排泄物から”すす病”に感染してしまうのです。

まず、私が行ったカイガラムシ対策。

オルトラン粒剤という家庭用殺虫剤を使いました。

カイガラムシ退治の殺虫剤オルトランDX粒剤の登場!

カイガラムシ退治の殺虫剤オルトランDX粒剤の登場!

これは実際に効果がありました。

与えて数日後にはカイガラムシが弱っていき、数週間後には全滅させるほどに。

が、、、、しばらくするとカイガラムシは復活するのです。

カイガラムシを根絶・退治するには、カイガラムシを退治する”だけ”ではダメなのです。

(※我が家の場合ですが)カイガラムシが発生した植物には、必ずといっていいほどアシナガキアリが生息しているのです。どうもカイガラムシと共存しているようなのです。

氷(こおり)が溶けた跡に群がる(害虫?)アシナガキアリ

氷(こおり)が溶けた跡に群がる(害虫?)アシナガキアリ

アシナガキアリは、人間を刺したり噛んだりすることはありませんが、とても恐れられている蟻です。

「世界の外来侵入種ワースト100」
IUCN侵入種専門家グループが発表

アシナガキアリは、また、林床並びに樹冠に生息する様々な節足動物、爬虫類、鳥類、哺乳類を捕食し、その繁殖を邪魔します。クリスマス島の森林樹冠に、樹液を吸うことでダメージを与えるカイガラムシを養い、保護するというアシナガキアリの能力は、驚くべき特性の一つです。

https://www.nacsj.or.jp/archive/2001/07/228/

あーら、カイガラムシとの記述がありましたよ(笑)。

ものすごい数で家の中に侵入して来られるとパニックに陥ります。

また、他の昆虫にとって脅威の存在で、危険な外来種として環境省も注意を呼びかけています。

アシナガキアリある所にカイガラムシあり、カイガラムシある所にアシナガキアリあり。

白い粉状のミカンコナカイガラムシ

白い粉状のミカンコナカイガラムシ

カイガラムシを退治するには、同時に、いやその前に、アシナガキアリ駆除が必要だと私は考えました。そこで、私がアシナガキアリ対策に行ったのがアリ巣コロリでした。

アース製薬の蟻駆除剤”アリ巣コロリ”

アース製薬の蟻駆除剤”アリ巣コロリ”

が、効果なし・・・。

なんと、アシナガキアリはアリ巣コロリに見向きもしなかったのです(泣)。

「なんだよー固形・粒状のエサは食べないのか?」

焦った私は次に液体のアリメツを使用したのですが、、、、こちらもダメ、見向きもしません(汗)。

打つ手がなくなった私は苦肉の策でセロハンテープを使い人力で一匹一匹、捕殺したのです(笑)。一睡もせず夜通しかけて侵入してくるアシナガキアリを捕殺。

というのが数年前に書いた記事。

はい、数週間前から再びカイガラムシの猛威に襲われたのです。

またオルトランで退治しようか、しかし結局はイタチごっこ・・・

カイガラムシを駆除してもアシナガキアリがいる限り復活する・・・

ならば、アシナガキアリを駆逐してしまおう・・・

でもどうやって?・・・

そこで私が考えたのが、ゴキブリ駆除でも効果的だと広く認知されている、熱湯です。

そう、熱湯駆除

毒エサを食べないアシナガキアリに、熱湯を浴びせてみたのです。

厄介な蟻”アシナガキアリ”の退治には殺虫剤や毒エサより熱湯がオススメ!

しばらく見えなかった白い害虫の姿がチラホラ・・・というかブワッと大発生(笑)!

葉の裏など隠れた場所で増えるので気付くのが遅れてしまいました(;´∀`)トホホ

葉の裏、枝にビッシリ密集した白いカイガラムシ

葉の裏、枝にビッシリ密集した白いカイガラムシ

カイガラムシにも種類がありますが、この綿状のは厄介です(汗)。頭・髪の毛や洋服につくとなかなか取れません。セロハンテープ等で取り除かないといけないという地味に人間自体にも迷惑な虫です。

粘り気のある糸を引く害虫カイガラムシ

粘り気のある糸を引く害虫カイガラムシ

しかも、出てきたばかりの芽にも張り付くという容赦ない虫なのです(笑)。

生えて間もない小さな芽にも取り付くカイガラムシ

生えて間もない小さな芽にも取り付くカイガラムシ

で、カイガラムシいるところに必ずアシナガキアリが存在するのです。

カイガラムシが発生した植物の近くには必ずアシナガキアリが生息する

カイガラムシが発生した植物の近くには必ずアシナガキアリが生息する

目に見えるアシナガキアリだけを駆除してもダメです。

根本的に叩かないと、ものすごい数で生息していますから。

樹木の根元に巣を作ったアシナガキアリ

樹木の根元に巣を作ったアシナガキアリ

根気強く、粘り強く観察して巣を探り当てたら(なんと樹木の根本に巣穴が・・・)、

大群めがけてバシャバシャと熱湯を注いで一網打尽にします。

アシナガキアリの巣に向けて熱湯を注ぐ様子

アシナガキアリの巣に向けて熱湯を注ぐ様子

ジュワ~ッ、シャワワワワ~

一度じゃ足りません。複数回に分けて、数日は熱湯を浴びせ続けます。

え?・・・ええ、かなりリスクのある駆除方法ですよね、樹木の根本に熱湯って。

それでも私はやりました。カイガラムシが、アシナガキアリがいる限り、どうせ実ができても食べれないなら相打ち覚悟で戦ってやろうと。

※樹齢年齢の高い、樹木が太くて立派なら熱湯でも枯れないだろうという不安な気持ちで。。

さあ、結果どうなったか?

熱湯駆除でアシナガキアリを退治して、しばらくするとカイガラムシも増えなくなりました。

※カイガラムシはアシナガキアリとは別で駆除しないといけません。

カイガラムシ駆除は、アシナガキアリ駆除ができてようやく成功するのです。と、身をもって知りました。

※我が家では数十年前から果樹を育てていますが、カイガラムシは発生しませんでいた。数年前にアシナガキアリが出現しだしてから同時期にカイガラムシも出現したのです。