- ゴマダラカミキリが活動を始める期間は、私たち人間も捕獲のために見回りをしなければならず、忙しくなるんです。
特に、ゴマダラカミキリは昼夜関係なく活動するらしく、早朝から、就寝前の深夜まで日に何度も探すことになる。
我が家でのカミキリムシの探し方は大体3通りあります。
- 立った状態で果樹の周囲をグルリと周り目視でチェック
- 果樹の木の下でしゃがんで目を閉じ噛じる音を探る
- 脚立に立って頭上から目視でチェックする。
これら3通りの探し方で大抵は見つかります。見付からない場合はサクッと諦めます。曇の日よりは晴天の日のほうが見つかりやすい、見つかる率が高いような気がします。統計をとっていないので確かではありませんが。
この日は運がよく1.の立った状態で発見することができました。
交尾中のゴマダラカミキリムシを発見したら軍手で捕獲せよ!
真っ昼間から子孫を残すための交尾をしているゴマダラカミキリです。オスのほうがメスよりも触覚が長いです。そして、成長の期間は寿命が短いらしく、オスのメスを発見した時の迫り方が尋常じゃありません。(※かなり強引に)
この状態で発見できたら捕まえるのは簡単です。しかし、ここが一番の集中が必要とされる場面です。
決して、虫取り網で捕まえようとしないで下さい。失敗します。
ゴマダラカミキリは、枝を掴む足の力が意外と強く、しがみついてなかなか離れないからです。ではどうするか?
軍手を二枚重ねに装着して、わし掴み!
これが私が試してきた中で一番、捕獲の成功率が高く、そして安全で、且つ、交尾中の二匹も関係なく捕まえられる方法です。
※高い場所で発見した場合は無理せずに諦めるか、虫取り網の二刀流で挑んでみてください。うん、さながら、長い触覚をもつカミキリムシは佐々木小次郎ですな(笑)。
交尾中でも関係なく2匹同時に捕獲できます。二枚重ねなので頑丈なアゴでも噛まれません。
あとは、必死に軍手にしがみつくのを引っ剥がして駆除するか、虫かごに入れるか、調理するか、捕獲者の自由です。私は虫かごに入れることにしました。
ギィーギィーと鳴いて嫌がるゴマダラカミキリ。アゴに咬まれないように注意が必要です。樹皮に穴を開けるぐらいですから、人間の肌なんてイチコロで出血大サービスです。
しかし、虫カゴが・・・無い・・・。
いや、あることはあるが先客がいる・・・。
そう、ワモンゴキブリさんです。先に収監されていたので、年齢も経歴・実績も関係ありません。
ゴキブリが先輩です。人間社会の刑務所と一緒です。ワガママは言わせません。
ということで、相部屋で我慢してもらいましょう・・・。
ええと、あったあった。ゴキブリが入ってるけど、構わないよね?
一瞬、警戒音・威嚇音のギーギーが途切れたような気がした・・・。
『ま、まさかっすよね、人間さん!?あれ、ゴキブリじゃないっすか!?
というか、なにあの足の残骸・・・。ちょ!?アシダカグモじゃね!?ウソありえねぇ!
あいつら、超嫌われてるの知ってます?つうか、俺らカミキリ界でも嫌われ者なんですけど(笑)。
マジパネェすよ!いや、マジ無理なんで勘弁して下さい。』
そんな泣き言を吐いているような気がしましたが、多分気のせいでしょう。
しかし、私の予感は的中したようで、放り込まれたゴマダラカミキリは、ゴキブリから逃げるように虫カゴの天井へ移動(笑)。
絶対に距離を縮めたくないようです。ゴキブリが嫌われているのは人間界だけではなく、昆虫界でも同様のようです。
何が何でもゴキブリと交流を持つのを嫌がるようです。意外と頑固な性格の持ち主さんですね。
いや、まてよ・・・。1匹だから恥ずかしがっているのかもしれない・・・。仲間を呼んでこよう!
って冗談で探しに行ったら速攻で大量のゴマダラカミキリを捕獲成功(笑)。で、様子を観察すると、、、
うん、やっぱりゴキブリは昆虫界でも嫌われ者のようです(笑)。
ビックリするぐらいにカミキリムシがゴキブリを避けてる(笑)。