[昆虫食]ゴキブリは災害時・避難時の非常食になるのか

(^Q^)いただきまーす

割り箸でゴキブリの亡骸を摘む

割り箸でゴキブリの亡骸を摘む

もし、食べるものが失くなったらどうしますか?生き延びていくために、たとえゴキブリだろうと食べますか?ゴキブリを食べるくらいなら死を選びますか?

戦時中を生き抜いた方々の話を聞くとそれはもう悲惨を通り越した地獄絵図。ゴキブリ、カエル、野草など生きるために何でも食べたという記録・証言が残っていました。

日本を始め海外にも虫を食べる昆虫食が存在しているようです。以前、知人の旅行土産でいただいたイナゴの佃煮、1匹食べるのに十数分はかかった記憶が。それでいて味を覚えていない・・・。

当ブログを立ち上げてからというもの、常に抱えていたある疑問があったんです。それは、ゴキブリって美味しいの?不味いの?と。疑問に思うほうがおかしいでしょうね。

虫の味という本を読みました。第二次世界大戦の頃に育った著者が、あらゆる昆虫を食べた記録を記した一冊である。平和に慣れきった私達世代が読まなければならない分野の一つなのかもしれない。

もし、未来の日本で食糧難の時代が訪れた時、『あの本を読んでおいてよかった。他の人は虫なんて食うものじゃない!と愚痴をこぼしている』ということになるかもしれない。

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ゴキブリは珍味となるか

料理包丁のイラスト

料理包丁のイラスト

なんと、この本の著者は実際にゴキブリを食べたようであります(笑)。外国船での話で、船員が好んでゴキブリを食用に供したというけれど、それって何百年も前の話じゃないだろうか。現代で一般的にゴキブリは、、、食べないよね。

※アフリカではシロアリ・ゴキブリを食べる地域があり、ニューギニアでは大型のナナフシも食べるそう。また、タイはタガメ、タランチュラなど昆虫食が一般的な国ですね。

刺し身

クロゴキブリの頭、翅(はね)および脚を取り去り、消火器を取り除く。この姿は「寿司だね」のシャコによく似ている。これを塩水でよく洗い、水を切ってポン酢で食べる。硬い歯ざわりはよいにしても、ゴキブリ特有の臭気が口に残るが、ホヤの刺し身と思えば気にならない。(P41)

塩焼き

生きたワモンゴキブリを手でつまみ、頭を引っ張ると消火器などがきれいに抜き取れるので、翅をむしり腹部に塩を少量つめて焼く。なんとなく海老を焼くような香ばしいにおいがする。いざ、口に入れる段、ゴキブリと思うとなんとなく気持ちが悪い。思い切って口に入れると意外にサクサクとして、イナゴの味に似ていた。とくに、美味というほどでもないが、悪い味ではない。(P41)

想像するだけで吐き気をもよおす方もいるでしょう。ゴキブリを食べるなんて罰ゲームを超えた拷問と一緒ではないでしょうか(笑)。うう、鳥肌が立ってきた・・・。

昔、台湾では、ワモンゴキブリを同じような手順で焼いたものを、消化の薬として用いたようだ。この他、鼓腸症、赤ちゃんの疳(かん)の虫に非常に効果的といわれている。日本でも一部の地域で子供の疳の虫の薬にしていた。また、黒焼きにして粉末にしたものは感冒や寝小便に効果があるともいわれていた。しかし、著者の経験では寝小便には効果がなかったように記憶している。(P41-42)

毒をもって毒を制す、という効果がゴキブリにありそうな気はしますよね。ただし、ゴキブリと同レベルの毒がそもそも、あまりない。

から揚げ

4-5日間絶食させたクロゴキブリの翅や脚を取り除き、良質の天ぷら油で、サーッと揚げる。食味の方は、芝えびのから揚げと似ており、ゴキブリと思わずに食べれば問題なし。なお、味塩で食べるのが最も良い。『漢方絶倫学』なる本に、ゴキブリを油で揚げ、粉にして毎日少量を引用するとぜん息の薬となるとある。この喘息の薬として引用する話はよく耳にする。効果については試したことはない。(P42)

いやいやいや、良質の油を使おうが、揚げる対象がゴキブリだとね・・・。読みながら汗かきます・・・。

ゴキブリ酒

正確にはゴキブリの卵鞘(らんしょう)酒である。製造法は、クロゴキブリの飼育箱内に、数日、口の大きい酒徳利を入れておく。2、3日で徳利の底に十数個の卵鞘が産み付けられる。この徳利を水洗いし、酒を入れて燗をつける。できるだけ熱燗がよい。酒は外観的には通常のものと差異はないが、若干、色が濃くて琥珀色が強くなる。味は結構で、2級酒が1級酒レベルの味となり特徴がある。(P42)

このゴキブリ酒なら飲めるかもしれない、ってゴメンナサイ無理です(笑)。いや、ゴキブリ刺身と選べ、と言われたらこっちにするかな、程度。

著者は2年ばかり前に、知らずに3ヶ月ばかりゴキブリ酒を愛飲した。これに気付いたのは、徳利を洗っているとき、何か異物が浮上してくるので、よく調査したところ、これがクロゴキブリの卵鞘であった。徹底的に洗浄したところ、徳利の底から10数個の卵鞘が出てきた。途端に、気持ち悪くなったり、心配になったりであった。その時、いっしょに飲んだ姉は、これを聞いて2,3日ゲー、ゲーとやっていた。

よく調べてみると、西洋では卵鞘をスープや炒めものにして食用に供していたようである。この偶然の発見と思ったゴキブリ酒もすでに昔の人は経験していたようだ。今回、実験的に作った「ゴキブリ酒」を愚息とその友人に飲ませたところ、好評で、しかもゴキブリ酒であることはまったく気づかなかった。(P42-44)

このくだりはちょっと笑ってしまったんです(笑)。で、さらに続くんであります。

また、安物のウイスキーに卵鞘を20個程度入れてしばらく放置すると味に丸みができる。漢方薬として用いられているゴキブリはサツマゴキブリ(Opisthoplatia orientalis)であるが、この効果は強く、肝硬変やアトピー性皮膚炎に効くということである。いずれにしても、ゴキブリは薬用としてもかなり用いられたようだし、「卵鞘酒」は果実酒的な製品となる可能性は皆無ではない。そのうち、夏バテの解消には「ゴキブリ料理」をということもあるかもしれない。(P44)

なんということでしょう、お酒を美味しくするパワーをゴキブリの卵は秘めていたんであります。ということは、飲食店で頼みもしないのにゴキブリが入っていたら実はサービスだった!なんていうサプライズかもしれないですね(笑)。

この本、ゴキブリ以外の昆虫食にも挑戦している、生粋のチャレンジャー精神がふんだんに盛り込まれています。ハエ、せみ、ムカデ、カブトムシの幼虫、カマキリなど寄生虫や病気が心配にならないのだろうかと不安になるほど。

ただし、カメムシは断念したそうです。あの殺人級の臭いは人間の全機能を停止させる力があるようです。さて、締めの項目も秀逸でした。

虫はあぶない食べ物か

共著者の林さんは、ゴキブリの刺身(?)に挑戦しました。ゴキブリは鈎頭虫というブタやネズミの寄生虫の中間宿主となります。これはヒトにも寄生しますが、日本人の症例はいまだにありませんでした。もしも、感染したら日本人で最初の症例として、学会に報告できるのを楽しみにしていたのですが、残念ながら(?)感染していませんでした。いずれにせよ、「虫」を食べてみようとするなら、「火」を通すことです。たいていの虫は、火を通せば安全といえます。(P213)

いえ、たとえ火を通しても絶対にゴキブリなんか食べません(笑)!