
蟻(アリ)のイラスト
『へぇ~(*゚O゚)!
アリはゴキブリを
食べるのかぁ!』
まだ人影が少ない早朝、辺りは雀(スズメ)たちのさえずるチュンチュン!という音しか聴こえない。
私は毎朝の日課としているスローウォーキング(太極拳のスローモーション版!?のイメージ)を実践していた時のことでした。
※ちなみにスロージョギングとスローウォーキングを組み合わせるとダイエット効果がいいと私個人は考えています。
自宅近くの通りで、じっくり、ねっとりと一歩一歩、足を踏み出していた時、何やら微かな物音がする・・・。
『カサカサ、カサカサ・・。』
そして、その小さな音とともに、何者かの気配を感じる・・・。
片方の足が地面から数センチ離れた状態で静止する・・・。
そして、私の中のゴキブリレーダーが反応する・・・。
『ねぇ、なにかが、いるよ』、と。
私は自分の直感に従うがまま、ゆっくりと、頭を回転させて視線を横へ移すと・・・。
なんとそこでは驚愕の!?狂気の!?自然界の営みが行われていたのです・・・。
害虫の王様(の死体)を食らう昆虫界のお掃除屋さん!?

コンクリートの壁・塀に虫がいる様子
『ん?なにかが動いているよ。』
と近寄る。

コンクリートの壁・塀に虫がいる様子
『なんか変な動き方だなぁ・・・。』
ともっと近寄る。

壁を這う昆虫の死骸
『へんな虫が壁を歩いてるのかな?』
ともっと近寄る。
『んΣ(´Д` )?』

大量のアリがゴキブリの死骸を運ぶ様子
『ギャー((( ;゚Д゚)))!』
ゴゴゴ、ゴキブリがアリに食べられてるぅーヽ(゚Д゚;)ノ!!!
超すっげぇ!超すっげぇ!アリすっげぇハンパねぇ(笑)!
まだ薄暗い早朝、オッサンが通りで1人興奮して舞い上がってる様子を想像して下さい・・・。ただの変態です(笑)。
しかも、カメラ片手に壁を熱心に撮影していたら・・・。
そしてその対象が、ゴキブリの死骸(笑)。
近隣住民が警察に通報しても不思議じゃないです(笑)。

大量のアリがゴキブリの死骸を運ぶ様子
アリたちは一心不乱にゴキブリの死骸を運んでいます。
しかも垂直の壁を。途中、ゴキブリの足がもげると「やったー!」という歓声が上がったような気がしました(笑)。
というか、アリは右上の巣穴にこの巨大なゴキブリの死体を運び込もうと必死になっている・・・。
いや、無理っしょ・・・、とツッコミを入れるが彼らは一向に聞く様子はない。
分解・解体できるパーツがあれば切り離され、優先して巣穴に運び込まれる。
なんという効率的な作業、人間の引越し屋さんも参考になる場面もあるかもしれません。

地面の中(地下)に作られたありの巣穴・住居
コンクリートブロック塀の中には、恐らく上のような感じで部屋が設けられ、秘蔵ゴキブリ部屋なる蟻のグルメたちが管理していることでしょう。
で、このワモンゴキブリの死骸、別にアリ達に襲撃されたわけではなく、発端は人間がもたらしたもの。つまり、クルマに轢かれた・踏み潰された死骸のようです。
クルマに轢かれペシャンコに潰れたゴキブリが、家庭で居場所がない世間のオヤジ達の哀愁を背負っていた
しかし、なんの利用価値も無さそうなゴキブリの亡骸をエサとして食料にするなんて、アリってマジありがたい存在です!

体勢・向きを替えて運ばれるゴキブリの死骸
カメラのシャッターを夢中で押し続ける間にも、アリはゴキブリの体勢・向きを変えながら、なんとか巣穴に引きずり込もうと奮闘しています。
「無理だよ!この大きさは、無理だよ!」
私の忠告・アドバイスを無視して進行されるアリの大運動会!頑張れ!頑張れ!と呟きながらその様子をカメラに収める。

ゴキブリの死骸を巣に運ぶアリの大群
「ん?この羽が邪魔なんじゃね!?お、いいねぇ!それ、いいねぇ!」
なんて会話をしながら、あの手この手、試行錯誤でゴキブリを運ぶアリたち。
1匹抜けたらまた新たな1匹がやってきて代わる代わる自分たちの仕事をこなすアリに私は感動してしまったのです!

体勢・向きを替えて運ばれるゴキブリの死骸
私が思わず「うおぉー!そ、そこいいよぉ!その調子だよぉ!」と声を荒らげた瞬間のシーンです(笑)!
なんと、アリの体が微妙に折れ曲がり穴に運ばれようとしたのです!なんちゅう知能の持ち主なんだアリって(笑)!
思わず、私も身体をクネラせてシャッターを押していたら、ん?なにか視線を感じる・・・。
ふとスローモーションで振り返ってみると・・・。
仲良くジョギング中の2人の老夫婦が私をジッと見ている・・・。
その視線、絶対に怪しそうな不審者を見る感じ(汗)。
たしかに、自分でも怪しいと思う(笑)。え、えへへと軽く会釈すると苦笑いして去っていく老夫婦・・・。
最後に、私は動画を撮影してその場を立ち去った・・・。
アリ(蟻)がゴキブリの死骸を巣に運ぶ様子
この数時間後、もう一度様子を確かめるために戻ると、巣穴の下にポイって放り投げられたゴキブリの死骸がありました。どうやら、諦めたようです(笑)。
たとえ害虫の王様ゴキブリであろうとも、その死骸をエサ・食料とするなんて、アリは偉い!いや、自然界はそのようなサイクルで回っているんだ!と再認識させられました。
ホームセンターの殺虫剤コーナーへ行くと、それは様々な駆除剤を置いている。ゴキブリ、蚊、ハエ(蝿)、ナメクジ・カタツムリ、毛虫、ムカデ・ヤスデ。
昆虫(害虫)だけじゃなくて野良猫避け、ネズミ捕獲器もある。その土地・地域の特有の害獣を捕まえる器具もある。で、当然、アリ駆除剤もある。
しかし、我が家ではめったにアリ駆除剤を使用しない。有名な「アリの巣コロリ」なんて家屋内に侵入した時ですら使うことを躊躇する。どうしてって?
それは多分、彼らがとても働き者だから、というのは冗談ですが、我が家での害虫駆除を手伝ってくれる存在でもあるから、と予想していたのです。個人的には当ブログのパートナー的な存在?(笑)。
今回、その私の予想が証明された出来事に遭遇して本当に嬉しいです。しかし、もし私の部屋に入ってきたら容赦なくアリの巣コロリを置くから覚悟しとけよ(笑)!