早朝、新聞をとるために玄関を開けて外に出た。
湿気と熱気が足元から顔面へムワぁ!っと湧いてくる。
『クソッ、今日も暑い一日になりそうだ・・・。』
と一日のスタートから愚痴っぽくなる(汗)。
その時、ヒュンッ!と私の足元で何かが動く気配を感じた。
気のせいだろうか、いつもの蚊じゃないだろうか、それともゴキブリか!?
ゆっくりとスローモーションでその場にしゃがみ込み、頭は動かさず目線だけで辺りを観察する。
ん(゚Д゚ )!?
朝日の逆光で影になる黒い物体が、
ゆ~らゆ~ら・・・
と揺れている。
さらに近づいてみると・・・
(/´Д`)/か、かか、カマキリ!?
シャッ!と身構えて臨戦態勢に入るカマキリはサイズは小さいから多分、子どもなんだろうと思われる。
三角形の頭の両端に大きく配置された目の中の黒目がカメラを追っかけてくる(笑)。
名前の由来はウィキペディアによると、こうらしい。
名前の由来については、「鎌切」という表記があることからわかるように、「鎌で切る」から「鎌切り」となったという説と、「カマキリ」は、「鎌を持つキリギリス」の意味で、この「キリ」はヤブキリ、クサキリ、ササキリなどのキリギリスの仲間の名にふくまれる「キリ」と同じであるという説とがある。
カマキリの身体の色と植物・葉があまりにも同化し過ぎていて見逃すところでした(笑)。
いやぁ、いくら獰猛なカマキリでもこうやって身を隠さないと鳥などの天敵から逃れられないのだと実感。しかし、私からは逃げられませんよ。
前足?いや、前脚と書くようだ。武器でもある鋭いトゲ・刃を備えた2本の脚で人間を威嚇するカマキリ。
まるでボクサーが対戦相手を牽制するかのように体を左右に揺らしながら触覚でも空気の振動を感知している!?
「オウオウオウッ(怒)!」
「オイラは天下のカマキリだぞ!昆虫界の暗殺者!虫界一の暴君!とまで呼ばれるほど危険なんだぜ!
たとえ身体が小さくてもお前等、人間には負けねえぜ!だからそれ以上、自分に近づくと怪我するぜぇ!」
まるでそう訴えるような雰囲気で2つの鎌でカメラに向かって威嚇するカマキリ・・・。
動きが止まった瞬間を狙い・・・
生暖かい肉の塊がカマキリに接近する・・・
つまり、
シュババッ!と背後から襲いかかる!
「ふぇ( ´Д`)!?」
弱点!?の背中側から掴まれて明らかに動揺するカマキリ!
慌てふためいて首を激しくクネラせて鎌を交互にバタつかせている。
「ちょちょ、タンマ!一旦、落ち着こうッ!ね、いやぁ人間よ、ちょいと卑怯過ぎるぜぇ!?」
虫カゴの中で餌を美味しそうに頬張るカマキリ
早速、捕まえたカマキリを虫カゴに引っ越し。
突然の環境の変化に戸惑うカマキリ。
しかし、近くから観察するとよくわかるが、頭の形がゴキブリにそっくり。
近縁だというのも納得です。
下からのアングルでカマキリを観察する。視野が広いようで、カメラを睨みつける。自分が下から覗かれていると認識しているみたい。
カマキリはゴキブリを食べる!?
という個人的で素朴なギモンを確かめるために捕まえたカマキリ。
しかし、機会がなくてゴキブリ捕獲を失敗し続ける日々。
2,3日が経過したところでカマキリに餌を与えてみた。
そのエサとは、私の部屋に侵入した虫、カメムシ(笑)。
虫カゴの中にポイッ!と放り込むと、動く物体に反応して超特急で突進して捕獲を試みるカマキリ(驚)!
動く生きものに敏感に反応するようです。
「ん!?うっひょぉー!生きものだぁ!ダダダァツ!どおりゃあー!シュババッ!」
「ギャハハ!久しぶりの獲物だキリ(笑)!腹ペコで死にそうだったキリ!ではいただき・・・ん!?」
「(( ´,,_ゝ`))クンクン・・・」
「(( ´,,_ゝ`))クンク・・・(汗)」
「( ≧Д≦)クッサー!!!」
多分、カマキリはこう言っているんだと思うんです(笑)。
ドラえもんの道具である翻訳こんにゃくを使ったら間違いなく昆虫語は訳されるでしょう(笑)。
なんと、カマキリは折角、私が捕まえて与えたカメムシをポイッ!
と投げ捨てたのです(笑)!あまりにも自然すぎて私はポカ~ン・・・
としてしまい、直後に大爆笑していましました(笑)!
「ゴルァ(;`ー´)ノ!クソ人間めぇ!こりゃ昆虫界でも屈指の嫌われ者のカメムシじゃねえか!舐めとんかワリャ(怒)!こんな臭い奴を食べるぐらいなら餓死して死んだ方がマシだキリ!」
くぅ~なんてワガママで身勝手な昆虫なんだろう、と私は思いました。
しかし、こいつにはゴキブリを捕まえるまで生きていてもらわないと困るのです。
ということで別のエサを探しに私は外へ出掛けたのです・・・。
で、ちょうど外に出た時、運悪く!?
私の目の前をふんふふーんと通り過ぎた蛾!?がいました。
私は躊躇なくそれを捕まえました。
そして、カマキリの待つ虫カゴへ移したところ・・・
「イヤッホー!そうそうコレだよコレ(笑)!やっぱカマキリは蝶々を食べないと様にならないからね(笑)!しかも美味え!ムシャムシャ」
エサを与えてくれた私へのお礼など一切なく獲物に一直線に襲いかかるカマキリ。
「このムシャ、羽がちょいと邪魔だけどムシャ、まぁ文句を言ってる場合じゃムシャ、2日ぶりの飯だもんなムシャ」
パキッ!メキッ!という貪る音が人間にも聞こえるほど豪快に食べまくるカマキリに感動すら覚えます・・・。
「ブヒーッ!美味え!いや違、キリキリーッ!大好物のチョウチョ美味いキリーっ!」
「ん!?なんだよ、なにを期待してんだよ!?ちっ(舌打ち)、しゃあねぇなチンケな人間のくせに、オラよ」
「まいう~(*´~`*)」
「これが欲しかったんだろ?これで満足したか?ならもう邪魔すんじゃねえよ(怒)」
「バリッ!ボリッ!ムシャムシャ!なに見てんだよ!」
「ギャハハ美味え!久しぶりのご馳走だキリ!こんなん自分でも捕まえるの大変だからな」
「ブンブンっ!羽の鱗粉がカマに付いて邪魔、ブンブンっ!」
「昆虫の食事風景がそんなに珍しいのか!?グルメレポーターにでもなろうかなムシャムシャ」
「それにしてもなんでこんな場所に監禁されてんだろうな・・・ゲップ」
「そんなことよりまず腹ごしらえムシャムシャ、腹が減っては戦はできぬって虫たちの間でも常識だキリ」
「それにしても、はむにゃむやぐむ、美味い(笑)」
カメラを気にしながらも食べ続ける
「で!?この後はどうすんのさよ!?まさかカマキリをペットにするつもりじゃないだろうキリ?」