うわあぁ・゚(゜´Д`゜)゚・。ぁん!
ううぅ( TДT)、悲劇です・・・。今世紀、最大級の悲劇が起きてしまいました・・・。これを悲劇と言わなくてなんと表現できますでしょうか!分かりますか、この心の痛みが!
あってはならないこと、起きてはいけないことが、ついに、発生してしまったのです・・・・。想定外などと言い訳や弁解をしてはいけません・・・。恐れていたことが、ついに現実になったのです・・・。
今になって思えば、開発部門の中で、誰も警告を出さなかったのでしょうか、
『ん~、この高さ、そして餌の匂いじゃ、多分天敵のあいつも入りそうかも。ん、まぁいっか(笑)』
そのたった一言だけ、「まぁいっか」が研究室で発せられたかは定かではありませんが、しかしこのような結果になったということは、そうだったかもしれません。
一人でも反論して、いや、この匂いではもう昨今のゴキブリは飽きています!もう一度、見直しましょう!という意見があれば、違っていたかもしれません( TДT)うぅ。
この悲しみ、怒りを、私はどう昇華すればいいのか全然わかりません。こんな悲しさ、いやこれは悲しみを超えた悔しさ、いや、それ以上の怒りです!ゴキブリ野郎と思われている私にもいちおう感情は残っているのです!
ただ、呆然と立ち尽くし、突っ伏し、全身の水分が枯れ果てるまで、泣きじゃくるのみ、それが私にできる唯一の弔いなのかもしれません、あぁ、もうどうしてこんなことに・・・。
ゴキブリ捕獲器を定期点検する理由を前回の記事で紹介しました。
『おびき寄せる餌の誘引剤がカビていたり、また罠に掛かったゴキブリは、仲間に危険を知らせるため死後にフェロモンを放出するそうです。そのため、定期的にチェックして新しい罠と差し替えたりしなければならないのです。』
で、私は設置したはずの『フマキラー ゴキブリ激取れ』があと1点だけ残っていることを思い出し、回収に向かったのです。
過去に就寝中の私が何度もワモンゴキブリに襲われた部屋。その隅に設置してあったゴキブリ捕獲器です。
周囲はヤモリの糞が散乱してとても汚いです。何度も警告したり掃除しても彼らは一向に止めません。そろそろヤモリホイホイの再設置が必要かもしれません。

部屋の隅に設置したゴキブリ激取れ
そんなことを考えながら手を伸ばして紙パック(捕獲器)を回収、手に持った感触にちょっとした重みを感じます。
あ、これ多分、ゴキブリかかってるな(笑)。よっしゃよっしゃ、さすが天下のフマキラーだ、高いかね払って買った甲斐があるってもんだ(笑)!
この時、まだ私は悲劇の始まりを知らなかったのです。
『有名企業、一流企業はサービスも商品も全てが正しく正解である』
このような錯覚に陥っていたのです。思考をやめた人間は堕落するのみ。まさか、ゴキブリ捕獲器にゴキブリ以外の昆虫がかかるなんて想像もしていなかったのです。
ゴキブリ捕獲を目的に設置した罠にアシダカグモが掛かった!?

窓から捕獲器を覗いた瞬間のシーン
ん!( ̄(エ) ̄;))んん?
捕獲器に空いた窓から中を覗きこんでみると、あれ?想像もしていなかったシルエットが見えたのです(汗)。しゃがみ込んで地面・床スレスレに屈んだ頭を持ち上げてちょっと斜めにして脳みそをフル回転させてみましょう。
『えっと、たしかこの罠にかかるはずの生き物ってさ、黒光りしてる焦げ茶色で光沢のあるトゲトゲ足の、あいつだよな・・・。んん?』
もう一度屈みこんで中を見てみましょう・・・。

粘着シート上にゴキブリとは違ったシルエットが映る
あ、足が8本(;´Д`)?
いやぁ~まさかな、ゴキブリが突然変異で進化して足が増えたとか!?
ふっ、バカバカしい、漫画や映画じゃあるまいし。
そうだ、疲れてるんだよ。うん、ゴキブリの見過ぎだ(笑)。
これで最後にしよう、そう決意して再度、こんどは土下座の姿勢で屈みこんで中を見てみたら・・・
イヤ━━(;゚Д゚)━━!

ゴキブリ捕獲器の窓から罠に掛かった獲物
スーハースーハー(*゚ー゚*)、深呼吸で乱れた身体と思考を整える。ちがう、ゴキブリの足はこんな毛むくじゃらではない。どっちかっていうと自分(人間)の足に近い(笑)。って笑ってる場合じゃない。
ハァハァ、嫌な予感がする・・・。そして心臓が締め付けられるような動悸と胸騒ぎ・・・。怖くて直視できない、クソッタレ!自分がこんな小心者だったなんて・・・、情けないよ・・・。
スー、ハー。スーハー。深呼吸が効いて落ち着いてきた・・。でも、あ、あれ?まだ足がガクガク((´д`))ブルブルと震えている・・・。しょうがない、認めよう、そう、私は小心者だ、へっこれでいいかい?神様さんよ・・・( ´Д`)。
そして、懐中電灯を手にしてスイッチを入れる。
信じろ、自分を信じろ!私には、真実を知る権利があるのだ!
(´◉◞౪◟◉`)どりゃ!

ゴキブリ捕獲器の罠に掛かってしまったアシダカグモ
・・・。
(。ノω\。)゚・。あぁ、なんてこったい
ゴキブリ捕獲器の中にいたのは、害虫ゴキブリじゃなくて益虫アシダカグモ・・・(泣)。
『う、うそだよね!冗談でしょ?ねえ、君はアシダカグモに化けて擬態したゴキブリでしょ?』
私の問いかけに一切反応しません。そう、全ての足が粘着シートに貼り付き、未動きが取れない状態なのです。
私は驚きと悲しみで震える手で、紙パックの解体に取り掛かりました・・・。

ゴキブリ捕獲器を解体する様子
まだ、まだね、アシダカグモ1匹だけじゃなくてゴキブリも掛かってたらちょっとは納得すると思うんですよ、でもね、
現実って残酷なんですよ( TДT)。

1匹のアシダカグモが罠に掛かった証拠写真
アシダカグモ1匹だけ(笑)
ゴキブリ捕獲器に掛かったゴキブリを襲おうとしたアシダカグモが、誤って捕獲器の中に入って罠に掛かった、という私が作ったシナリオも崩れました。あぁ、フマキラーさん、私はこれからの人生をどうやって過ごせばいいのでしょうか・・・・。

粘着シートに捕まり身動きの取れないアシダカグモ
⺌•‿•⺌『ん?あぁ、人間か。ふっ、まさかこんな醜態を晒しちまうとはな、オイラ、アシダカグモの恥さらしだぜ(泣)。』
(;゚Д゚)『そんな、アシダカグモさん、あなた方に救われ勇気づけられた人間がどれだけいると思ってるんですか?まだ諦めちゃいけません、私が助け出しますから(泣)!』

粘着シートに捕まり身動きの取れないアシダカグモ
⺌•‿•⺌『いや、もういいんだ。見ろよ、この頑丈な粘着シート、足を引きちぎらないと脱出は不可能だ。つまり、足がないアシダカグモはもう蜘蛛じゃない、生きた屍も同然だ。』
(;゚Д゚)『イヤァ!諦めちゃいけません!諦めたらそこで試合終了ですよ!多分、こんな事態も想定してフマキラーは粘着シート溶かし剤を開発しているはず!今、カスタマーサービスに電話してみますね!』

粘着シートに捕まり身動きの取れないアシダカグモ
⺌#•‿•⺌『ヤメロー!お願いだ、それだけは止めてくれぇ。そんな生き恥を晒すようなことはしないでくれ。このまま放っておいてくれ。』
(;゚Д゚)『だって!このままじゃ死んじゃいますよ!?アシダカグモがゴキブリ捕獲器に掛かって死んじゃうんですよ!?』

粘着シートに捕まり身動きの取れないアシダカグモ
⺌•‿•⺌『いいかい、ふっ、これも人生なのさ。ゴキブリを捕える側の蜘蛛が、ゴキブリを捕える人間の利器に捕えられるなんて、滑稽だが人生って案外こんなもんさ。』
(;゚Д゚)『アシダカグモさん・・・。』
⺌•‿•⺌『腹も減ったし、もしこのネバネバ地獄から抜け出せてもオイラにゴキブリを捕食する力は残っちゃいねえのさ。だから、人間よ、最後にこんな姿のオイラを見付けてくれて、ありがとな。他のクモたちに伝えておいてくれ、同じような失敗を繰り返さないでくれってな。』
(;゚Д゚)『うぅ(泣)、なんでこんなことに・・・。誰が悪いの?何がいけないの?ねぇ、アシダカグモさん、私にできる最後のお願いとか無いの?』
⺌•‿•⺌『・・・。』
(;゚Д゚)『アシダカグモさん・・・。』
イヤ━━(;゚Д゚)━━!