益虫のアシダカグモが害虫と勘違いされた悲劇の夜

昨夜、部屋でゆっくりのんびりと本を読んでいました。Amazonで電子書籍を読むために購入したKindleもありますが、紙の質感を指で感じながらの読書も捨てられないのです(*´~`*)。。

と、カッコつけてますが、図書館で借りれる本は借りて読んでるだけなんですけどね(笑)。だって本代・書籍代ってKindle本でもバカにならないし・・・(汗)。財布に優しいエコな私です(笑)。使えるものは使い倒さなきゃ勿体ないですからね。

ちなみに読んでた本は以下の3冊。著者したの紹介文は私が書いたものです。当然、当ブログにお越しの皆様にオススメなのは1冊目の本。オチャラケ系の内容かと思ったら物凄い調査の上に書かれた良書。これ、図書館の貸出期間を終えて返却したら自分でも買おうと思いました。

怒らない練習は、まぁ怒りっぽい自分を戒めるため(笑)に読んでみたんですが、目からうろこといいますか、さすがスリランカ上座仏教の長老が仰る通り。心にスーッと染みわたるように響いてきます。この方、たしか日本語ペラペラじゃなかったけ?とりあえず、怒っても得することは少ない、かも。

現在の自分の働き方に疑問を感じていた時に読んで衝撃を受けたのが木暮太一。「転職しても意味ないよ」という言葉が頭のなかでグルグルと回っていた若かりしあの頃、最近だけど。会社に不満をぶつけても愚痴っても現状は変わらない。じゃあどうするべき?という一歩を踏み出す背中を押す本。

あれ?なんか本を紹介しているだけみたいになっちゃったけどホントに読んでたんだから、ま いいか(笑)。で、片手にはもちろんビール缶(笑)。晩酌しながらの読書は大人の遊びですから(笑)。

そんな至福の時間をムフフムフフ(人´∀`)と、はにかんで本を読んでいた時のことでした。

ドタンっ!バタンッ!

ヾ(´*д*`)ノはわわっ!

『どど、どうしたんだ!?台所の方から大きな音と足音、それから何か物を叩くような音がするぞぉ!』

おろろ!と、ちょいと酔いが回った体で勢い良く走りだそうとしたもんだからつまずきそうになるも必死に態勢を立て直してダッシュε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

『何事だ何事だぁ!まさか真夜中の野良猫の襲来じゃあるめぇなぁ!!!!』

台所に到着して、あ違った、キッチンに到着して(笑)みると、

クシャクシャに丸められたティッシュ

クシャクシャに丸められたティッシュ

ばあちゃんが手のひらにクルクル巻になったティッシュペーパーを持っていた。そしてゼェゼェと息切れして肩を揺らしている。そして、利き手にはハエ叩き

『(*´~`*)ばあちゃん、その歳で仕留めたんだね?音だけで分かったよ』

『('д')んあ?何を言うとるんじゃ?いやそれにしてもすばしっこい奴だったわ』

『(*´~`*)そりゃそうでしょ、逃げ足の速さったらヤバイよね。でも凄いね婆ちゃんも。』

『('д')あぁ、ゴキブリよりもすばしっこい奴だからね、このクモは。』

『(・Д・`)ふえ!?ゴキブリを殺したんじゃなかったの???』

『('д')ほれ、見てみぃ、このバカでかくて気持ち悪いクモのことさ、あぁ気味悪い。』

『(´;д; )ま、まさか・・・ばあ、ちゃん・・・。』

偏見が生み出した悲劇のアシダカグモ撲殺事件が発生

ティッシュペーパーを開封する様子

ティッシュペーパーを開封する様子

ガクガク(((;´゚д゚`)))ブルブル

ほいな!とクシャクシャに丸められたティッシュペーパーを渡された私は呆然とするしかありませんでした。は、ははは・・・。言葉にならない悔しさという感情が湧いてくるのでかは分かるのですが、でもそれをどこに向ければいいのか・・・。

若干ですが、ティッシュペーパー以外の重み・重量をかすかに感じることができる(汗)。ふぅふぅ、と呼吸が荒くなる。ゴキブリの捕獲劇だと思っていたあのドタバタ劇が、違うだって!?

しかも、婆ちゃんが放った、大きくて気持ち悪い・・・クモ。それってさ、、、アシダカグモ以外に考えられないんじゃね???

プルプルと震える手で丸められたティッシュペーパーの中身を確かめてみる・・・

(;´゚д゚`)は!?

隙間から毛むくじゃらの脚を発見

隙間から毛むくじゃらの脚を発見

『(´゚д゚`)ハァハァ・・、この脚は見覚えがあるよ・・・。』

ゆっくり、ゆっくりと白い紙を広げて中の物体の姿を露わにする私の手が、プルプルと震える。。。まさか、だよね、間違いであって欲しい、何かの、間違い。いや、アシダカグモをゴキブリと勘違いする婆ちゃんだとしたらそれもまた問題だ(ボケてない?)、あぁ、世の中って問題だらけじゃないか・・・。

白い紙に包まれた息絶えたクモ

白い紙に包まれた息絶えたクモ

『・・・、うぇ~ん(゚´Д`゚)゚!やっぱり婆ちゃんが殺したのはアシダカグモだったよぉ~!』

力なく折れ曲がった何本もの脚が、ダラリと垂れ下がり、ツヤのなくなった脚に生えた毛が虚しくもティッシュペーパーと擦れ合ってカサカサッと寂しい音を立てる。起きているのに悪夢を見ているような、なんて哀しさが込み上げてくるんでしょうか・・・。

ゴキブリを捕食するありがたい存在の益虫アシダカグモを、なんと婆ちゃんはハエ叩きで叩き殺してしまったのです!

あぁ、日本全国のアシダカグモファン(通称:アシダカー)の皆様、私が代わりに謝りますゴメンナサイィィィ。゚(゚´Д`゚)゚。

人間に駆除されたアシダカグモ

人間に駆除されたアシダカグモ

・゚(゜´Д`゜)゚・。ふえぇぇん!

アシダカグモの死骸の損傷具合から、婆ちゃんが、どれだけハエ叩きを力いっぱいに振りかぶって叩きつけたのかがわかります。婆ちゃん、頼もしいのと同時に、その歳になるまでアシダカグモを知らなかったなんて・・・。勘違いってほんとに怖いぃ。

私は、アシダカグモの死体を両手の平に乗せ、プロ野球観戦(テレビでナイター試合を。ちなみに巨人ファン。好きな選手は橋本。)中の婆ちゃんに優しく伝えました。

(PД`q。)『あのね婆ちゃん、このクモはね、見た目は怖いけどね、ゴキブリを捕まえて食べてくれるとても役に立つクモなんだよ、だからもう殺さないでね。』

('д')『はぁ!?こんな気味悪い蜘蛛が、ゴキブリ食べてくれんのか?ガハハハぁ!そうかそうか、そりゃ悪いことしたなぁ(笑)』

ハエ叩きの一撃で即死したアシダカグモ

ハエ叩きの一撃で即死したアシダカグモ

・゚(゜´Д`゜)゚・。グスングスン

ごめんよ、アシダカグモさん。婆ちゃんを許してください。まさか、あの臭いゴキブリを食べるクモが存在していたなんて知らなかったと驚いていました。そう、こんな素晴らしいクモの存在を知らないなんて、みんな、どうかしてるよね・・・(;_;。

さっきまで、数十分前まで元気よく闊歩していた8本の足が、だらしなく横たわっている様子を私は小一時間、眺めていました。ゴキブリハンターの称号を持った益虫界の王様の脚が、生気を失ったままダランッと転がっている・・・。

無残な死骸に変わり果てたアシダカグモ

無残な死骸に変わり果てたアシダカグモ

(p´□`q)゚クスン・・・。※泣き止んだんだよ。

無残な姿に成り果ててしまったアシダカグモのご冥福をお祈りします。婆ちゃんに代わって謝ります、本当にゴメンナサイ。彼が遂行する予定だったゴキブリハント。その役目を引き継ぐのは私しかいないようです。婆ちゃんに任せたらまたアシダカグモを殺しちゃうから。

ゴルァ(#゚Д゚)!かかって来いやぁゴキブリどもがぁ(怒)!