- ハエトリグモはゴキブリ食べる
- ハエトリグモは喧嘩っ早い!?
- でも、ハエトリグモは益虫だ!
これまでの私の中の常識を覆したここ2,3日の出来事。
もしかしたらウンチを垂れ流すヤモリも赤ちゃんゴキブリを食べてるのかな・・・。
成長するためには既成観念を乗り越えて発想を飛躍させねばならないかもしれん・・・。
なんでって?
うおぉぉ!喧嘩っ早いハエトリグモ怖え!
アダンソンハエトリって実は獰猛(゚口゚;)!?
私の目の前で容赦なく繰り広げられるハエトリグモ同士の喧嘩・闘いが熾烈すぎてビックリ仰天!したからです。
獲物のワモンゴキブリの赤ちゃんは目の前にたくさん用意されているにもかかわらず、なぜか同種の蜘蛛を意識して威嚇する、なんて好戦的な!?蜘蛛なんだろうか。
多分、オス同士で縄張りを侵されたと認識して怒っているんでしょう。しかし、ゴキブリハンターとして優秀なのは間違いありません!
体制を整えて優雅に赤ちゃんゴキブリを貪り食らうアダンソンハエトリクモ。しかし、平穏な日々はあっという間にぶち壊されたのです・・・。
『パクパクムシャムシャ、美味え(笑)!ゴキブリ超美味え(笑)!ムシャム・・・ん???』
『(#`-_ゝ-)ピキーン(怒)!あ!?なんだコノ野郎・・・。』
『うっせえよ、てめえこそ何だコノ野郎!それ、俺によこせ(怒)』
ななな、なんということでしょう!?ハエトリグモは2匹で仲良く赤ちゃんゴキブリを分け合うのではなく、片方が捕らえた獲物を奪い合ってしまったのです・・・、どうして、そんな無益な争いを・・・、私は・・・悲しい・・・。
ハエトリグモ同士の獲物の奪い合いが勃発!?
『誰に向かって口きいてんだ(#`-_ゝ-)コラ?』
『貴様の他に誰がいるんだ?ゴキブリか(笑)?』
『(#`-_ゝ-)ビキビキ、ぶっ殺すぞ!?』
『上等だぁ!こいやぁーヾ(*`Д´*)ノ!』
『シュッ!ボグ!ボコ!シュシュ!フンッ(`△´#)!』
『オリャ!ガン!ボフッ!アチャー!(゚皿゚メ)だりゃ!』
マイク・タイソンも真っ青!?な、とんでもない早さのクモ パンチの雨が降るー!!!こりゃあ大変だぁー!これはきっとクモ界、いや昆虫界のボクシング王者の決定戦だぎゃー!!!
『ボッコ!ってぇ痛えぞゴルあぁー(`△´#)!』
『ボッフ!やりゃあがったなボケぇー(゚皿゚メ)!』
あああーっ!名付けて千手観音パンチのスコールが両者に降り襲いかかったと思ったら、赤ちゃんゴキブリを抱えた状態のハエトリグモの一撃が相手の顔面に直撃したー!!!
『ふんがぁー(`△´#)!どふっ!うげぇー!』
と振り回した前足パンチがクリティカルヒット!たまらず相手は「ひえぇぇー堪忍してぇ!さいなら~」と退散してしまいました。なんという電光石火の必殺技を持っているのでしょうか。
大アゴよりも前足パンチのほうが人間にとっては脅威かもしれません・・・、それぐらいの白熱した闘いでした・・・。正直、お金を払ってでも観る価値がある試合でしたよ。
『ふぅふぅ、ん?どうやら、ふぅ、この勝負、俺の勝ちみたいだな、へっ、大したこと無い奴だったぜ(汗)。』
辺りをキョロキョロと警戒するハエトリグモ。はっ!?と我に返った私はまるで映画館で映画を観てるような気分でした。ヤクザ・極道ものの仁義無き戦いを再現したかのような恐ろしい男の闘いが・・・。
『ひっぐ、えぐぅぅ(ノД`)、あいつ思った以上に強かったぁぁ(泣)』
負けた方の1匹は瓶の反対側へヒョコヒョコと逃げていきます。しかし、相手も見事な暴れっぷりでした。勝った方のハエトリグモもそれは認識していることでしょう。
再び、平穏が訪れた時間。その時間を有効に使うハエトリグモ。
『パクパクムシャムシャ、美味え(笑)!ゴキブリ超美味え(笑)!』
その様子を恨めしい表情で眺める敗者の図。とりあえず、負けた方のハエトリグモ、落ち込むことを止めて腹ごしらえでもしたらどうだい?私はそう優しく蜘蛛に話しかけました。すると、なんと・・・
『うるせー(怒)!他人、いや他クモが食べてるのが美味しそうに見えるんだい(怒)!』
『チックショー(`(エ)´)ノ!オイラまだ諦めきれねぇー!!!』
『美味えモグモグ、え(゚´ω`゚)!?おおお、ちょちょ、おいイキナリかよ(驚)!?』
なんと、敗けた方がまたしつこく喰らい付いてくる!ハエトリグモは執念深いということが証明されました(笑)なんかコミカルなコントを見ているような感じで次第に笑えてきたんですけれど、いや彼らに失礼ですねゴメンナサイm(_ _)m。
しかし、ツルッツルに見えるガラス瓶の表面も彼らはまるで忍者のようにスイスイ自由時祭に歩きまわります。はい、当然、ゴキブリよりも蜘蛛のほうが素早く身軽にぴょんぴょんと移動しています。
で、私はこの日を境にハエトリグモを別名「ゴキブリハンター」もしくは「ゴキブリ蜘蛛」と新しい名前で呼ぶことにしました(笑)。だって、こんなにも鮮やかに赤ちゃんゴキブリを捕殺するなんて、昆虫界の狩人ですよ!
で、そのハエトリグモ、あ、もう命名を忘れてるし(汗)たちの様子を遠巻きに見つめる赤ちゃんゴキブリたち。卵から地上に降り立った瞬間から獰猛なハンターの襲撃を食らうという厳しい弱肉強食の世界を知ることに生った彼ら。
ふと耳を澄ますと、「止めて!自分たちのために争わないで!」と泣き叫んでいた悲鳴は鳴り止み、「いけー!両方共で殺し合え!そして、弱った所を我らが食い尽くしちゃるけんね!」と怒号に変わっていたのです。さすが、赤ちゃんでもゴキブリ・・・。
しかし、彼らの過酷な運命は、まるで非情な社会で消えようとしているロウソクの火、のようにユラユラと揺れているのでした・・・。