先日、NHKのテレビ番組「美の壺」で猫を特集した”猫づくし”という内容が放送されていました。
私が観るのは2回目で再放送の回なのでした。あぁ、谷啓さんもちょこっとだけ出てくるんですよね。
猫特集と言っても猫自体ではなくて猫に関する猫好きが制作した物や事を取り上げた内容でした。
例えば猫グッズとか猫アートなんかですよね。私からすると野良猫はもう存在自体が現代アートなんじゃないの!?とか言ってみたり。
猫って日本ではとても特別な存在で縁起物(招き猫)だったり駅長を務めたりコスプレのテーマでもお馴染み。
猫耳はあるけれど犬耳はない。猫好きはそこが猫の魅力なんだよ~!とたまらん様子。
が、猫好きは地球上の全ての人間が猫好きだと勘違いしてはいけない。私はネコは好きなんだが、勝手に糞尿を撒き散らされるのは嫌いなんです。
これはもう長いことずっと思ってきたことで、ちょうどそんな折、出先で歩いていたらこんな看板を発見、あらら・・・。ここでも野良猫問題が・・・。
この看板を見た猫好きの反応を想像してみると・・・
猫好き → (´゚д゚`)え!?
(´゚д゚;)『エサやフンの片づけができなければエサやりは止めましょう?・・・あなたは気がついていますか!?付近住民が猫の迷惑行為に困っていることを!?・・・なぜあんなにも可愛い猫で困ることがあるの?困る人がいるの?』
注意してください、上のコメント・セリフは、この看板を見て猫好きはそう感じるのだろうか、という私個人の妄想を打ち込んだだけです。捉え方考え方は人それぞれです。
ただ、この看板があるということは猫の排泄物で怒っている人もいるんだということは推察できるはず。あと、エサを与えて完食すればいいですよ、残ったエサも後片付けしなければ腐敗して異臭を放つとしたら・・・。考えただけでも鳥肌が・・・。
私はこの看板の前で腕組をして考えこんでしまいました。海外では難民・移民問題で騒然としている中、身近な地域では野良猫の糞尿問題で殺人事件が発生するような日本って・・・。
そしてしばらくすると、(´-﹏-`;)ゾクッ!と背中に冷や汗が!なんだか背後から視線を感じるのです・・・(汗)。
もしかしてこの看板を貼った方が睨んでる!?いや、どうも違うようです。私は、ゆっくりと振り返ってみたのです。すると・・・
ネコは確かに可愛いが、それと糞尿問題は別なんだってば!
(^#・ω・^)『もし!人間よ、なにを困った顔をしておるのじゃ!人生は長いようで短いのだから常に笑顔を絶やさず笑って居ればいいのじゃ!ふふふ、このワシのようにな!!!』
なんと、背中に感じた視線は草むらに潜んでいた猫だったのです!目の前の草をハムハム噛んだりしながら、よっこらしょ、と立ち上がり私に近づいてきたのです!
(^#・ω・^)『よっこいしょ、人間よ、そんなに悩むでないぞ。人生はニャンとかなる!落ち込むよりも悩みや不安は笑い飛ばしてしまえばいいのだ!』
お前が言うな!とツッコミを入れそうになったのですが我慢しておきました。糞や尿を垂れ流すから人間が喧嘩してるんだろうが!と。でも、そんな些細なこと、どこ吹く風とひょうひょうとする猫を見ていたら馬鹿らしくなってきました。
(^#・ω・^)『そう、それでいいのだ。大事なのは生き様じゃなくて死に様だ。死ぬ間際に笑っていた時間が多かった人生だったとあの世へ旅立てるのかが大事だ。ほれ、ワシのキンタマでも見ておれ。』
なんと!?威風堂々とした野良猫は、おもむろに私にケツを向けてシッポをひょい!と上げて肛門を見せつけてきたのです!凛々しいオスの象徴も併せて!よっぽど自信があったのでしょう、しかし私は猫のキンタマが見たいのではありません。
(^#・ω・^)『え!?テヘヘ、こりゃ恥ずかしい姿を見せちまったな・・・。許してくれよなペロンッ!』
人間慣れしているのでしょう、警戒心を持たずに私に近づいてきたのです。顔をよく見ると人相が・・・いや猫相がだいぶ悪いです。目つきがヤンキーです。ヤクザ猫です。
(^#・ω・^)『どうだい!ワシの自慢の模様は!自慢じゃないがオスのドラゴンボールをフリフリ歩く後ろ姿(の後ろ足2本)に見えねえか!?』
何を考えているのでしょうか!人間の前に立ちはだかり、キッ!と私を睨みつけて道を塞いだのです!挙句の果てには自身の模様の自慢までしてきやがったんですよ!なんてふてぶてしい野郎なんだ!
(^#・ω・^)『ふ、人間にはワシの魅力が理解できんか・・・ならばこれはどうだ!オラッ!この野性味あふれるオスの象徴であるキンタマを見よ!』
(*゚ー゚*)・・・。この野良猫は一体何を考えているのでしょうか!?(※私は一体何を書いているのでしょうか!?にも置き換えられる)人間のオスに向かって猫のオスの象徴を振りかざしても何も起きなのは分かっているはず!?
(^#・ω・^)『ふりふりふりっ!にゃお~ん!いや、あの・・・実は・・・最近、めっきり人間と触れ合う機会がなくて・・・その、な、な、な・・・撫でてくれにゃいかなって・・・』
(*゚ー゚;)・・・。あれ?もしかして君は人間に甘えたいの?一匹狼みたいな、まあ実際は一匹野良猫なんだけど、孤高の存在で誰にも媚びずに生きてる風だけど実際は人間に寄り添いたいみたいな!?ぷ・・・ギャハハハ(笑)!
(^#・ω・^)『(キンタマ)ふりふりふり!わ、笑わないでくれよな(汗)!野良猫だって時には人肌が恋しくて甘えた声で擦り寄りたい、そんな気分になるときだって・・・あるのさ』
ふっ・・・・。そうか、この近辺じゃ野良猫を甘えさせてくれる人間は居づらいかもしれないな。だってさ、君だって見たろ?あの黄色い看板をさ。そりゃ野良猫だって飯を食えば出すってもんだよね。ほらおいで、そうだ、ブログに登場する時だけ君の名前はマイケルだ、おいで!マイケル!
(^#・ω・^)『ふっひょー!ワシがマイケル!?ここ日本なのにカタカナ名前で呼んでもらえて嬉しいにゃー!ほら、撫でて撫でてワッシワッシと!』
首輪をしてないし草むらで寛いでいたから野良猫で間違いないだろうけれど毛並みがいいね、クンクン、うん匂いも臭くない。ちょっと顔つきがヤンキーっぽいけどモフモフ体毛も汚れてないし撫で心地もいいね。
(^#・ω・^)『そうだろ!そうだろ!うっひょ~!人間に撫でられて甘えるの久し振りっす(笑)!気持ちええ!頭だけじゃなくて首も背中も掻いてくれほれほれ!』
ワシャワシャワシャ、マイケル・・・。君もずっと寂しかったんだね、人肌が恋しかったんだね。こんなにも恍惚の表情、そして喉からのグルグルグル~と鳴いて響く幸せの歌。
(^#・ω・^)『あ!あああぁぁ、そこはダメ!そのシッポの根本、背中の終着点はマイケルの弱点なんだよ!そこは禁断の扉!そこを撫でられるともう猫じゃなくなってしまう!』
シッポがビビビッ!と震えるほどに気持ちいいポイント発見(笑)!この尾っぽの生え際って犬も弱点じゃねえのか!?ちょっと乱暴にワシャワシャワシャと撫でてやるともうマイケルの表情がトロりんと(笑)
人間に撫でて掻いて欲しいとせがむ猫の背中
(^#・ω・^)『ああ、あうあうあ~ひぃ~!気持ちええ!人間に撫でられるのがこんなに気持ちいいなんて、もう野良はヤダ!室内飼いでいいから引き取ってぇ~!・・・あ、、ゴホンッなんでもない・・・。』
・・・。ワシャワシャワシャ。
(^#・ω・^)『あ!そこは触っちゃダメだよ!見るだけだよ!ここはそんなお店じゃないよ!触りたければそういうお店に行ってください!じゃなくて、!?撮るのはいいけど接写はやめてえぇ!』
・・・。何を言ってるんだいマイケル?
(^#・ω・^)『ムニャムニャ・・・。もう駄目だ、今日限りで野良猫を卒業します。どうかワシを、いや、このマイケルを連れて帰って下さい。そして毎日可愛がって撫でて下さい。』
マイケル!おいマイケル!起きろ!・・・すまない、私は君を飼うことはできないんだ。我が家はペット禁止なんだ。本当はペットを飼いたいんだけれどゴキブリ対策でそれどころじゃないんだ。もし君がゴキブリ退治に名乗りを上げてくれるなら話は別だけどね。ワシャワシャワシャ。
(^#・ω・^)『!?・・・。ご、ゴキブリ!?・・・。(ぷいっ!)き聞かなかったことにするよ、そして何も言わなかったことにしといて・・・。』
・・・(汗)。そうだよね、猫にゴキブリ退治なんて悪い冗談よりも傷付くよね。まだネズミ退治ならわかるけどね、なんで害虫の王様ゴキブリの悩みを猫に頼るんだろうね、ごめんねマイケル。ワシャワシャワシャ。
(^#・ω・^)『ううう猫の狭い額だって気持ちええ!この眉間の辺りをモフモフと撫でられると、もう猫が猫じゃなくなるような意識が遠くぅぅぅぅ・・・。』
もしかしたら野良猫たちは人間にかまって欲しくて、わざと糞尿を撒き散らしているのだろうか!?いや、そんな事はありえない、が、この猫の甘えた表情をみていると人間欲しさ、人肌恋しくてやっちまってるのかと勘違いしてしまいそう・・・。
(^#・ω・^)『くびぃ~!首筋もワシャワシャされると喉がゴロゴロ鳴ってしまいそう、いや鳴らせて鳴らせてちょうだいぃ~!』
マイケル!そろそろ別れの時が近づいているよ、ほら、君はもうマイケルの名を捨て流浪の猫として再び野に放たれるんだよ。
(^#・ω・^)『イヤ!野良猫はもうイヤ!ノミやダニ、それに猫嫌いの人間のイジワルにもう我慢できないニョ!飼ってちょうだいニャ!連れて帰って~!』
ワガママ言っちゃダメ(#`皿´)ノ!
(^・ω・^)『・・・』
(^#・ω・^)『ふう、すっきりした。撫でてくれてありがとう。』
多分、野良猫とのふれあいは妄想セリフの内容と似た感じだったと思います(笑)。
という感じで誰にも縛られず命令されず自由気ままに生きている野良猫って、その正反対の生活でストレス溜まりっぱなしの人間の八つ当たりもあるのかもしれない。
つまりは嫉妬ですね、自分も野良猫みたいに勝手気ままに生きたいな、という願望を叶えちゃってるから羨ましいのかもしれない、なんてことを撫でながら思ったのでありました。