「だるまさんがころんだ!」
IPPON!
もし、私が害虫愛好家の代表としてお笑い異種格闘技戦として名高い、大喜利番組の『IPPON グランプリ』に出場し、上のような写真の題目に答えるならば、答えたであろうコメントである。
ふ ヾ(o´▽`)ノ、分かりますよ、失笑の嵐が吹き荒れている様子が・・・。
確かに私にはお笑い芸人としての才能は1ミクロンも備わっていません。
身の程をわきまえた、ただの素人です。
害虫の写真を使った大喜利ならお笑い芸人に勝てるかもしれない?
横たわるハエの写真を撮る数分前のことでした。台所で調理の準備をしていた私の頭上でブンブンと飛ぶ物体が。素早くハエ叩きを手に取り、2,3回ヒュンヒュン!と振り回すと運良く当たったようでコトンッと床に落ちた。
ちょっとだけヒクヒクっとしているが死んではいない様子。しばらく観察していると、立ち上がったり寝込んだり、飛ぶことは難しそうだが歩くことは可能なようだ。と、ん!?こいつ、私の動きに反応して動いてないか!?
私が手を動かしたり立ったり座ったりをする動作に反応するような気がする。まさか、こいつはあの伝説の「死んだふりをするハエ」なのか・・・。ただの噂、都市伝説だと思っていたが、まさか、そんな・・・。
確かに、こいつの演技力はナカナカのものだ。ドラマや映画で何役を演じても本人にしかならない大根役者とは大違いだ・・・。こいつ、害虫界のカメレオン俳優アル・フライ・デニーロかもしれない。
思春期の真っ只中、中学生の夏休みの時期に読んだウィリアム・ゴールディング『蠅の王』を思い出した。こいつは蝿の王様・キングだ。いや、王子かもしれない。多分、人間の私を試しているのだ。
この挑戦、受けてやる!
ということで、
大喜利『害虫IPPON グランプリ』開催!
題目は『ハエ 死んだふり』
がスタート致します。
それでは、スタート!
『ご主人様、お腹がカイ~のぉ』
『土下座して1円でいいから金貸して!』
『諦めたら、そこで試合終了だよ・・・』
『昆虫界で初のガッツポーズ!』
『母の仇!討ち取ったりー!』
『世界初!ハエが教えるゴキブリ体操~!』
IPPON!
さて、いかかでしたでしょうか、大喜利『害虫IPPON グランプリ』は、害虫のハエが、害虫のゴキブリを演じる人間を模写したゴキブリ体操で放送時間の終了となりました。
突然ではございますが、第一回目の放送ではありましたが、今回で最終回とさせていただきます。しかし、また新たな害虫が参戦を希望すれば、第二回の放送をすることもあるかもしれません。
見事にチャンピオンを勝ち取った賢いハエは、知恵を活かした生存戦略で擬死を体得し、厳しい弱肉強食の世の中を生きていくことでしょう。それでは、サヨウナラ~!