秋の風物詩 チョウチョ-ツマグロヒョウモンの幼虫

北風ピューピュー・・・、木枯らし吹く秋の季節はなんだか寂しい気持ちになりがち。

ゴキブリも大人しくなりちょっとだけ寂しい気もするのです。出てきたら出てきたで追いかけ回すけれど・・・。

石焼き芋が美味しい時期、買ってきた芋を食べながら外を散歩する。虫もめっきり減っている。

「蚊」だけが身体にまとわりついてくる。執拗に人間を追いかけてくる。そんな時、

「あ、電撃殺虫器が欲しいな」

ふと思いついた。来年には導入してみようかな。などと考えながら焼き芋もぐもぐ。

すると、足元でユラユラと揺れる物体を発見。ん、なんだろうか。モグモグ芋を食べながらしゃがみ込んでみると、

あ・・・トンボだ!でもなんだか様子がおかしいぞ!?

地面に墜ちてアリに食われたトンボの死骸

地面に墜ちてアリに食われたトンボの死骸

死んでるし・・・。だって、頭が・・・存在しない・・・。

頭部がモゲたトンボの死骸だ(モグモグ)。なんで頭だけ失くなっているのか、犯人は一体何者なのか(モグモグ)。見事なほど綺麗に頭だけが消えている(モグモグ)。

う・・・。イカン、口の中の水分を芋に吸い取られて飲み込めない・・・。

芋を食べる時は水も一緒に飲まないと喉に詰まりそうになる。危うくトンボと同じ世界へ引きずり込まれるところだった・・・。

と、よく見るとトンボが合掌しているようにも見える。これは・・・

地面に墜ちてアリに食われたトンボの死骸

地面に墜ちてアリに食われたトンボの死骸

堕ちゆく意識の中で、最期の力を振り絞って仏様に慈悲を乞うような姿で息絶えたトンボ。いや、昆虫って大概こんな格好でひっくり返って死ぬよね。ゴキブリもそうだった。他の昆虫も。

何故、ゴキブリはひっくり返り仰向けで死ぬのか。死後硬直の死骸を眺めながら検証してみると・・・

焼き芋を食べ終えてトンポの亡骸をジッと見つめる。羽が風に吹かれてユラユラと左右に揺れる。ふむ、秋の風物詩トンボも(x_x)コテンッ!と死ぬんだよな。

1年の中で春夏秋冬で生死のサイクルを考えさせられる秋。と書いては見るけれど、実を言うと、ゴキブリが姿を見せないためブログのネタも切れて尽きかけているので何かないもんか、とブラブラしてるだけ。

ま、いいや。来年のゴキブリとの再会まで放置しておくか、と諦めかけた時のことでした。ん!?なにかが私を観察している気配を感じるぞ・・・(汗)。

これは、ゴキブリ・・・ではないな・・・。その正体とは・・・ジリジリジリ・・・刺々しい視線が私を突き刺す・・・。

むむむ、正体は・・・

お、ヽ(゚Д゚;)ノお前だ!!!

黒い化け物が地獄の底から地を這って地上に出現した!?

お、(´゚д゚`)お前は誰だ!

クネクネ動く怪しい物体

クネクネ動く怪しい物体

私の足元を、クネクネ・ウネウネと地面を這って歩く黒い物体を捕獲したのです!あまりの気持ち悪さにカメラもピントを合わせるのを拒否ってる!?動きはゆっくりなのに何故!?

ジリジリと私の手に近づくこの黒くて長い物体の正体とは・・・これだ!!!

デデンッ!

黒い胴体に赤い線を備えトゲトゲした毛虫

黒い胴体に赤い線を備えトゲトゲした毛虫

キモイ!なんだこの気持ち悪さは!?まさしく悪魔!?デーモン!?なんて醜い姿形をしているのだ!どうして!よりによってこんな外見を選んだの!?え!?好きでこんな刺々しい身体してるんじゃない!だって!?

ゴキブリと同等レベルでの醜さのこの生き物。私は速攻で検索して正体を調べたのです。その結果、この幼虫・毛虫の正体は、

ツマグロヒョウモンという蝶の幼虫

「ツマグロヒョウモン」で検索すれば蛹から羽化した状態のチョウの画像を見ることができますよ。なんていうかヒョウ柄のなかなか渋くてカッコいい羽をもったチョウチョです。ん?蛾なのかな。よく分かりませんが幼虫は見た目キモイです。

物凄く強い毒を持っていそうだけれども、ウィキペディアによると毒はなく刺すこともないと記されています。でも試す勇気はなく遠目から眺めるだけです。ゴキブリ触れてもこれは触れない・・・。

タオルに張り付いて家屋内に侵入してきたツマグロヒョウモン!?

タオルに移り歩き家屋内に侵入したツマグロヒョウモンの幼虫

タオルに移り歩き家屋内に侵入したツマグロヒョウモンの幼虫

約10分ほど眺めて満足した私は焼き芋も食べ終えたことで満足。秋の風も十分に堪能したということで屋内へ入ったのです。

するとなんと!?ツマグロヒョウモンの幼虫が私のタオルに引っ付いて屋内に侵入してきやがったぁあ!!!

タオルの上を器用に歩くツマグロヒョウモンの幼虫

タオルの上を器用に歩くツマグロヒョウモンの幼虫

ウネウネ、クネクネっておい!私は一言も招いた覚えはないぞ!勝手に入ってきやがって何様のつもりだ!?

VV(V◉◞౪◟◉V) VV『うんしょうんしょ・・・え!?あれ?草が、草がどこにも無い・・・。ここはどこ?それにへんな匂いも、これ人間界でいう柔軟剤じゃね!?』

タオルの上を器用に歩くツマグロヒョウモンの幼虫

タオルの上を器用に歩くツマグロヒョウモンの幼虫

VV(V◉◞౪◟◉V) VV『うんしょうんしょ・・・ああ、やっぱり僕は人間の家に迷い込んだのかもしれないよ。見渡す限り全てが殺風景なんだ。キョロキョロ・・・緑色が皆無だよ・・・。』

タオルの上を器用に歩くツマグロヒョウモンの幼虫

タオルの上を器用に歩くツマグロヒョウモンの幼虫

VV(V◉◞౪◟◉V) VV『くんくん、え!?こんなスケートリンクみたいなスベスベな場所って歩けないよ!まさか!?僕は異次元空間に迷い込んだのかな!?』

ハサミの取っ手を器用に歩くツマグロヒョウモン

ハサミの取っ手を器用に歩くツマグロヒョウモン

VV(V◉◞౪◟◉V) VV『ふぅわぁあ~!進めど進めど同じ場所を行ったり来たりしてしまう!一生ここから出られないの!?そんなのイヤだ!!!』

ハサミの取っ手を器用に歩くツマグロヒョウモン

ハサミの取っ手を器用に歩くツマグロヒョウモン

VV(V◉◞౪◟◉V) VV『おりゃ~!必殺ワープの術!を使ってもループ地獄から抜け出せないぃ~!』

ハサミの取っ手を器用に歩くツマグロヒョウモン

ハサミの取っ手を器用に歩くツマグロヒョウモン

VV(V◉◞౪◟◉V) VV『ううぅ(;_;)、もう残された脱出方法は、ここで蛹になるしかないのか・・・。』

ハサミの取っ手を器用に歩くツマグロヒョウモン

ハサミの取っ手を器用に歩くツマグロヒョウモン

VV(V◉◞౪◟◉V) VV『いや、諦めるな!突き進め!幼虫街道を突き進むめばきっと出口は見えてくるはずだ、おりゃあ~!』

キョロV(V◉◞౪◟◉V;) Vキョロ

故郷の草むらに逃がしたツマグロヒョウモン

故郷の草むらに逃がしたツマグロヒョウモン

V(V◉◞౪◟◉V;)V『あれ!?気が付くと元の場所に戻っているよ・・・。そうそう、このワシャワシャってした森が居心地いいんだよね(笑)。』

なんだか見ている内にカッコ良く、可愛く見えてきたのは錯覚なのでしょうか。

触ると危険、近づくと痛い目に遭うよ、なジャンキーマッドな鎧を身にまとったツマグロヒョウモンの毛虫よ、さようなら!

と、

書いていて浮かんだけどキモイけどなんだかカッコいいよねって。

キモイ!でも可愛い!

これが日本初の新ジャンル・新スタイルの、

クールジャパン(COOL JAPAN)の、

”キモ可愛い”になるのか!?

海外で”KIMOKAWA”と使われる日もそう遠くないかも!?

ってなんないかな。