死んでひっくり返ったゴキブリ
さて、ゴキブリの葬式を終えてすぐなんですが、疑問が残っていたんです。
それは、彼の死が自殺か他殺なのかという事件性の問題ではありません。
それは、何故、ゴキブリは死ぬと腹を上にして裏返った状態で息絶えるのか。
言われてみるとそうではないでしょうか。
ゴキブリの死骸を発見する時の奴らの姿勢ってひっくり返った状態が多い。
これは何故なんだろうか。インターネット検索で調べてみると答えが見つかりました。
面白い回答も多数あって笑えるものもありました。例えば、
- 背中を向けて死ぬのが恥だから
- 死んでるんじゃなくて死んだマネ
- 人間に甘えたい欲求の表れ
- サルも木から落ちると一緒
- 寂しい時に取るポーズなんだよ
どれも当たっていそうでハズレでもありそう。
よくもまぁこんな面白い答えを考えられるものですね、尊敬に値します。
でも、科学的な立場からすると正しい答えは違うようです。
そのわかりやすい答えが、教えて!goo に掲載されていました。
※答えはリンク先をチェックして下さい。
昆虫はなぜ腹を見せて死んでいるの?
昆虫は、自力でひっくりかえることができない(本当?)というのに、なぜ死骸は
ほとんどひっくり返っているのでしょうか?
風ですか?または最期の力で何か頑張るのでしょうか?
それとも私が目にするただの偶然なのでしょうか?
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/203093.html
私は、神様の仕業、神様のイタズラだと考えていました。
あまりにも醜い姿でこの世に誕生させてしまった神様の償いとして、せめて死んだ時ぐらいは可愛らしい犬の甘える無防備なポーズを、ゴキブリにもさせてあげようとしたのだと。
まさか、ゴキブリという種を創り上げる段階でここまで嫌われるとは予想もしていなかったと。いや、まぁちょっとぐらいは煙たがられるかなぁ、とは思ったが、予想外、想定外の嫌われぶりに絶望したと・・・。
その嫌われっぷりに持ち前の反骨精神・ど根性で逞しく生きる生命力・サバイバル能力を身につけたはいいが、死ぬときのあっけなさが潔い。そのサムライ(侍)気質を死に際で披露してあげようかと。
なぜゴキブリを含めた昆虫は死んだら”ひっくり返る”のだろうか?
死んで乾燥してカッサカサに乾いたゴキブリの亡骸は、軽く吹いただけで飛んでいってしまうほどの体重になっていた。生々しさが抜けた、ただの虫の死体に成り果てた姿に哀愁が漂う。
足のトゲトゲが植物サボテンのようにも見える。もう二度と、この力強い足で壁をよじ登ったり人家を徘徊することもない。

死んでひっくり返ったゴキブリ
あっけない幕切れの死に顔だが、以外にも苦悶の表情を浮かべてはおらず、むしろ笑顔にも見えないだろうか。
ゴキブリのM字開脚を見る機会がまさか訪れるとは思ってもみなかった。想定外の曲がりっぷりにアッパレ。

死んで死後硬直したゴキブリ
逆に、というか生きていた状態の時の姿勢に戻してあげると、なぜ死ぬとひっくり返るのか、という疑問の答えが目に見て取れる。この硬直した足ではバランスがどうなれば安定するのか。

死んで死後硬直したゴキブリ
斜め後ろから撮影した図を見ると分かりやすいだろう。ゴキブリなどの昆虫が死ぬとひっくり返るのは、重心が生きていた時と変わるからなのですね。

死んで死後硬直したゴキブリ
なんだか、家族から疎まれるお父さん連中の背中・後ろ姿とダブル気がするのは錯覚ではないでしょう。悲しげな空気が漂っています。
よろしいでしょうか?なぜ、ゴキブリは死んだ時にひっくり返るのかという疑問が、当記事で解決に導いたならこれほどの幸福はありません。