足の指をゴキブリに齧られてから今日まで、私はゴキブリと熾烈な戦いを繰り広げてきました。
いえ、”繰り広げてきた”と勘違いしていました。ある一冊の本を読むまでは。
ゴキブリ退治に殺虫剤は使うな! 単行本(ソフトカバー)
毎年、シーズンになるとゴキブリが出て困っている。「ごきぶりホイホイ」をずっと置きっぱなしにしている。家の中のゴキブリを全滅させることは無理だと思っている。子どもや家族の健康によくないモノは使いたくない。本書はゴキブリが大嫌いな、こんな人のお役に立ちます!
まるで魔法のような方法をイメージする人もいるかもしれませんが、そうではありません。かなり地味な、しかし腑に落ちる方法が記されています。
赤ちゃんにも安心・安全な方法でゴキブリが住み着かない環境づくりを始めませんか?本書はゴキブリが大嫌いな、こんな人のお役に立ちます!
・毎年、シーズンになるとゴキブリが出て困っている
・「ごきぶりホイホイ」をずっと置きっぱなしにしている
・家の中のゴキブリを全滅させることは無理だと思っている
・子どもや家族の健康によくないモノは使いたくない!
読み終わった後には、2種類の意見に分かれるでしょう。
実際、amazonに書き込まれたレビューで真っ二つの口コミが投稿されています。
※amazonのレビューも著書同様に面白いので目を通すことをオススメします(笑)。
でもまあ仕方ないですよね、このタイトルには私も度肝を抜かれました。
こんな衝撃的なタイトルの本を見かけたら思わず
ん?(゚ー゚*)・・・は(゚Д゚*)!?
と二度見するレベルですよ(笑)。
ゴキブリを知らずに、ゴキブリに勝つことはできない。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ∑(ι´Дン)ノ!使うな!?でも殺虫剤を使わずにどうやってゴキブリを退治するのですか?いい加減なことを書かないでくださいよ!こちとら新商品が出ると購入して使ったりしてるのに、じゃあ、じゃあどうすればいいのですか!?」
多くの方が、いや、ほぼ興味を抱いた全員が私と同じようなことを考えたと思うのですが、それでも著者の覚悟、顔出し、実名でそんなこと宣言しちゃって大丈夫ですか?と心配してしまう(そして殺虫剤メーカーも!?)ショッキングな本の名前。
以前から存在走っていましたが、大人の反抗期真っ盛りの私は
「(ヾノ・∀・`)ムリムリ、殺虫剤使わずに奴らと戦おうなんて無謀すぎますよ(笑)」
と、表紙だけで判断(評価?)して読まなかったのです。
それがある日、本屋さんで偶然目にした絵本”かとりせんこう”に衝撃を受け、「食わず嫌いでは進化はない、貪欲に新しい知識を取り入れよう、自分の変化を楽しもう」と手に取り読んでみましたら、、、
これがもう目からウロコといいますか、私の中の固定観念を(良い意味で)ブチ壊してくれたのです!
これはまさに(害虫駆除版)孫子の兵法ではないのでしょうか!
※本文中に出てくる著者のメンターも歴史好きで読んでいるというのは有名ですよね
今までの私はどれだけ新しい殺虫剤を使うか、どれだけ多くの仕掛けを設置するかがゴキブリ退治に最も重要であると考えていました。
しかし、その前にやるべきことがあるでしょ?と気付かせてくれる内容だったのです。
ゴキブリ駆除できるのは殺虫剤だけ!
殺虫剤を用いずにゴキブリ駆除は無理!
たくさん仕掛けを置けば後は待つだけ!
という固定観念に囚われ、縛られ、捨てられずにいた私を目覚めさせてくれたのです。
読み終わった後の私の感想を簡潔に書くと、
「ゴキブリを知り己を知れば百戦殆うからず」。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず
[読み方]かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず
[意味]敵についても味方についても情勢をしっかり把握していれば、幾度戦っても敗れることはないということ。
故事ことわざ辞典:https://kotowaza-allguide.com/ka/karewoshiri.html
この本を読む前の私は、ゴキブリを知らずに、ゴキブリに勝とうとしていたのです。ルールも知らず、試合に勝利することは不可能なのに。
でも私がどれだけ力説しても、怒る人はいるんですよねえ・・・
※amazonには低評価レビューを参照
あ、私が最もビックリしたのが、著者はこの本の中で殺虫剤(の商品)を紹介していないのです。ベイト剤(毒エサ)の使用については書いていますが、どのメーカーのどの商品が効果あるよ、という紹介は一切なし。
主に飲食店など害虫への対応で苦慮する企業へのサービスを提供する会社の代表が書いた本ですが、一般家庭・個人でも十分役に立つ内容です。
同業の害虫駆除業者に見られたらどうするの?わざわざ手の内を見せるようなことして不利になるんじゃない?と心配してしまう内容ですが、他が真似できないレベルの徹底した対策が凄くてですね、読んでるだけで脇汗かきそうです(笑)。
恐らく、ゴキブリと同じくらい、いや、ゴキブリ以上に地面、床を這いずり回らないと得られないった熱意、情熱、鬼のような執念があって辿り着いた究極のゴキブリ対策、その終着点が綴られた本になっているのではないでしょうか。
しつこいですが、読んだだけでは家のゴキブリはいなくならないですよ。ゴキブリが生息できない極寒の地に移住するなどしなければ・・・